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免許返納。娘は母にどう伝えたらいいのか?

4/21(日) 9:05配信

サライ.jp

母に若いときよりも運転が荒くなったことは自覚しているのかを聞きたいのだが、ストレートに聞くことができない。とかく身内の中でも娘はまずい。へたしたらヒステリーを起こされて耳は閉じ、心も閉じてしまうかもしれない。そして何より、自分自身が母親に老いを自覚させるような言葉を言うのは避けたいと思っている。

「若いときはさ、鉄棒で逆上がりをしたり、ぐるぐる回ったりできたけれど、今は全然できなくなった。それと同じで、車の運転も若いときと同じような感覚ではできなくなってきているよね?」と聞くのはどうだろう……。

「運転は変わらず上手いけど、運動神経は年には逆らえないわけだから、気を付けてよ」
と言ってみようか。……我ながら、かなり回りくどい。願わくば、母から「若いときと同じ感覚で運転できなくなったわ。だから慎重にならないとね」と、言ってくれないだろうか。
そうやってひとり逡巡する。

受け入れることではじまる新しい車生活

車の運転は経験を積んでいく中で、運転のセンスが磨かれていき豊かな車生活が送れるようになっていく。でもある地点から運転は老いには抗えなくなり、豊富な経験がかえって運転の邪魔になる。経験でカバーできなくなる地点をドライバーは素直な心で受け入れなくてはいけない。これは決してネガティブは話ではなく、受け入れることができて初めて、また新しい車生活がはじまるといえる。とても前向きな話だ。

車はいつでも旅をすることができる箱。
自ら自由を得ることができ、自分と向き合うことができる空間。
とても良い刺激を心に与えてくれる乗り物だ。

自分の親はもちろん、全てのサライ世代に長く素敵な車生活を謳歌してもらいたいと思っている。今のサライ世代がかっこよく、スマートに車生活を楽しんでいる様子を見たら、それはサライ予備軍の私たちにとっても、嬉しい刺激だ。

文・鈴木珠美
カーライフアドバイザー&ヨガ講師。出版社を経て車、健康な体と心を作るための企画編集執筆、ワークショップなどを行っている。女性のための車生活マガジン「beecar(ビーカー)https://www.beecar.jp/ 」運営。

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最終更新:4/21(日) 9:05
サライ.jp

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