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【ボクシング】「何事もポジティブに臨む」 だから長嶺克則は、挑戦し戦い続ける

4/21(日) 10:49配信

ベースボール・マガジン社WEB

自分の精神性を生かしたファイタースタイル

 フライ級としては長身の170cm。しかし、ジャブを突いて、距離をとって……というボクシングをしない。あくまでも攻撃的。突く、打つ、叩くではなく、殴るという言葉がいちばんふさわしい。のっしのっしと相手に迫り、ガツンガツンとぶん殴る。軽量級なのに、重量級のような重厚感があった。右フックを食らえば、相手は紙のように舞った。棒のようにバタリと沈んだ。

「ひょろひょろしてたので、デビュー前のスパーリング大会ではアウトボクシングをしろって言われてしてたんです。でも、『正面に立つな、ポジションずらせ』ってなると、なんだか自分が逃げてるみたいな気持ちになっちゃって。気持ちと体のコントロールがうまくいかなかったんですね。だから、自分が追うんだっていうスタイルに変えてから、気持ちの面でよくなったんです。
 フィジカルで、押し負けない強さでボクシングをしようと。アントニオ・マルガリート(メキシコ=元WBO、IBF、WBA世界ウェルター級チャンピオン)が好きで、ガードを固めて、右クロスから左フックって、そこから入ったんです」

 デビューから7連勝で全日本フライ級新人王を獲得。日本ランキング入りを果たすと、その後2試合もKO勝ち。中部の倒し屋、鶴見旭(三津山)を倒した試合は特に圧巻だった。しかし……。
「A級トーナメントに出ることになって、練習を再開したら、飛蚊症が起こったんです。徐々に徐々に黒い塊が大きくなって、左目を隠して見たら、半分見えてないやって……。で、病院に行ったら、左目も網膜剥離でした」

 1年のブランクを経て再起すると、アマチュアの国体王者、父子鷹などで話題だった拳四朗(BMB=現WBC世界ライトフライ級チャンピオン)と対戦。ジャブと距離であしらわれ、いいところなくストップ負けを喫してしまった。
「不器用なスタイルで拳四朗にはやられたので、ちょっとずつスタイルをチェンジしていこうと。あの試合は大きかった」

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最終更新:4/21(日) 10:49
ベースボール・マガジン社WEB

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