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【ボクシング】「何事もポジティブに臨む」 だから長嶺克則は、挑戦し戦い続ける

4/21(日) 10:49配信

ベースボール・マガジン社WEB

拳四朗に負けて学び、スタイルチェンジ

 ただ闇雲に突っ込んでいくファイターではなかった。「ボクシングに関しては考えてたっていう自負はある」というとおり、理詰めのファイター。それでも、かなわなかった。でも初黒星に落ち込むどころか、逆に燃え盛った。けれども、試合翌日に診断を受けると、2度目の網膜剥離が発覚してしまう。
「せっかくやる気が出てるのに、また休まなきゃいけないのかっていう落ち込みはちょっとありましたけど、でも、何が何でもまた復活してやるっていう気持ちでした」

 また約1年のブランク。それでも気持ちが切れることはなかった。やるべきこと、方向性が定まっていたから。だから、長く深い思索に入る。
「頭が働かないと体が動かないタイプ。考えて考えて、自分で理解しないと。自分の中で腑に落とさないと。自分の中で、しっくりくる、ピンと来るまで動かない」

 自分のボクシングを見つめ直す。下半身をどっしりと踏ん張って戦うスタイル。それはできていた、けれども、それだけでは天井が見えてしまった。「拳四朗に負けて、踏み込みの距離の差で変わるんだと教えられたんです」

 必要なのは、体の使い方。長嶺がボクシングを始めてから教わってきた刀根健トレーナーは、当時体調を崩し、ジムを離れていたが、動画を見てもらい、教えを請うた。刀根さんはボクシング畑の人でなく、古武術など武道出身で、体の使い方に関して精通していたからだ。

「だから、ボクシング・マガジンのツイートで『ガニ股は力が外側に逃げてしまう』って見たときに、つい反応してコメントを書き込んだんです。僕、ガニ股だったので、矯正をしていた時期だったので。あれからは、普段の立ち方とか姿勢にも気を配るようにしています」

「初めて自分に自信なくリングに上がった」山下賢哉(古口、現JB SPORTS)には初回にダウンを食らったが、「それで吹っ切れて、狙ったとおりのプロセスで」逆転KO勝ち。カウンター気味の右で前のめりに倒す鮮烈なものだった。そこからは4連続KO勝利。初めてにして唯一のメインイベントを務めた富岡哲也(REBOOT)戦も、ダウン応酬となったが、こちらはより盤石のKO劇。抜群のポジショニングから放たれる左フックのカウンターが絶妙。サイド、サイドを取って緩急、上下の打ち分けと縦横無尽に披露した攻撃は圧巻の一語に尽きた。

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最終更新:4/21(日) 10:49
ベースボール・マガジン社WEB

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