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34歳でも衰えぬ「小さな暗殺者」。ラグビーW杯に向けて調子も上々

4/21(日) 7:20配信

webスポルティーバ

 その分析が功を奏し、サンウルブズは前半、試合の主導権を握った。強豪ハリケーンズ相手にWTB(ウイング)セミシ・マシレワが2トライを奪い、23-10で前半を折り返す。

 サンウルブズのエースWTBマシレワは、トライ後に「江頭2:50」のモノマネを取り入れたパフォーマンスで有名だ。最近では、そのモノマネのあとに自身の愛称である「スネーク」のポーズも披露する。実はこのパフォーマンス、マシレワのハットトリックで勝った3月29日のワラターズ戦前に田中が教えたものだ。そこからマシレワは、3戦で計7トライと絶好調である。

田中は「グローカル(glocal)」という考え方を大事にしている。グローカルとは、グローバル(global)とローカル(local)を組み合わせた造語で、「Think globally, act locally.(地球規模で考えつつ、自分の地域で実践する)」の理念を象徴する言葉だ。これはサンウルブズや日本代表でも大事にされている言葉で、田中は昨年チームの「グローカル賞」に輝いている。

 サンウルブズでは日本だけでなく、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、トンガ、フィジー、ジョージアと、さまざまなバックグラウンドを持った選手がいる、世界でもユニークなチームだ。そんな選手たちが分け隔てなくコミュニケーションを取って「ワンチーム」で戦っていく際に、「グローカル」な考えや行動は欠かせない。

「外国人選手と話していても、日本のラグビーが本当に好きという選手が増えましたし、みんな日本語でしゃべりたがります。ラグビーに関係なく、日本語で会話している外国人を見るのはうれしいですし、これぞラグビーのつながり、広がりではないかなとすごく感じられます」(田中)

 大学時代からニュージーランドでのプレー歴がある田中は、率先して外国人に英語で話しかけ、チームの和を保つことに尽力している。マシレワのパフォーマンスを引き出したのも、ピッチ外での田中のファインプレーとも言えよう。

 ただ、試合はサンウルブズのゲームキャプテンFL(フランカー)ダン・プライヤーが後半からいなくなったこと、相手のプレーの精度が上がったこともあり、23-29と逆転負けを喫してしまった。

 一方、60分以上プレーした田中を見るかぎり、フィットネス面は十分に戻ってきているようだ。

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最終更新:4/21(日) 7:20
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