ここから本文です

34歳でも衰えぬ「小さな暗殺者」。ラグビーW杯に向けて調子も上々

4/21(日) 7:20配信

webスポルティーバ

 昨年、ブラウンHCが「5年前の田中に戻ってほしい」と言っていたことを思い出す。5年前と言えば日本代表がウェールズ代表を下した頃だが、田中のパフォーマンスは群を抜いていた。34歳となったが、3度目のワールドカップに向けて徐々に調子が上がってきたように感じる。

 ハリケーンズ戦では後半25分、相手ボールのスクラムでNo.8(ナンバーエイト)にタックルしてノックオンを誘った。そのプレーはは、かつて日本代表を率いたジョン・カーワンが田中を「小さな暗殺者」と呼んだこともうなずける迫力だった。また、相手FLに危険なタックルを受けたあと、何もなかったようにプレーに戻る姿もチームを勇気づけた。

 試合後、田中は逆転負けを喫したことに反省の弁を述べる。

「僕もミスをしてしまいましたし、リーダーがいなくなってパニックになってしまった。日本のラグビーはまだまだできるぞ、ということをファンの皆様に見せたかったのですが……」

 それでも、日本ラグビー界のパイオニアは前を向く。

「今日も勝てなかったけど、いいパフォーマンスを見せることはできた。サンウルブズがいらないと言っている人たちに対して、新しい道が開けるかもしれない。次の試合も、これからも、可能なかぎり自分たちの最高のプレーを見せたい」

 サンウルブズの次の試合は4月26日。田中が2013年から4年間在籍したハイランダーズ(ニュージーランド)と対戦する。

 パナソニックで12年間プレーした田中は今シーズン、「新しい挑戦をしたい」とキヤノンへ移籍した。34歳になっても、ピッチ内外のアクションで日本ラグビーを引っ張っていく。

斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

3/3ページ

最終更新:4/21(日) 7:20
webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

スポルティーバ
4月4日(木)発売

定価 本体1,800円+税

フィギュア特集『羽生結弦は超えていく』
■羽生結弦 世界選手権レポート
■羽生結弦 グランプリシリーズプレーバック
■宇野昌磨、髙橋大輔、紀平梨花、坂本花織ほか

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事