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王者・フロンターレ復調のバロメーターは攻撃よりも守備にある

4/21(日) 7:40配信

webスポルティーバ

 まごうかたなき、完勝劇だった。

 川崎フロンターレのホームで行なわれた湘南ベルマーレとの「神奈川ダービー」。開幕から調子の上がらなかった王者は、阿部浩之のテクニカルなショットと、売り出し中の知念慶の4試合連続ゴールで、2-0と快勝を収めた。これで川崎は2連勝を達成。待望のホーム初勝利も手にしている。

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 序盤こそ湘南のアグレッシブな攻撃にやや手を焼いたが、15分過ぎからは完全にボールを支配。まるで練習のようなパス回しで相手を自陣に釘づけにし、ボールを失わない時間が長く続いた。

「さてさて、どうやってとどめを刺してやろうか」

 川崎のボール回しからは、そんな声が漏れてきそうなほどの余裕すら感じられた。

 そのパス回しの中心を担ったのは、家長昭博と大島僚太のふたりである。右サイドハーフとして先発した家長だったが、この試合での役割はほとんど司令塔と呼べるものだった。中央に絞り、至るところに顔を出してはボールに絡んでいく。そのやや後方で大島がサポートし、シンプルなパスさばきでリズムを刻んでいった。

 判断のよさもさることながら、ボールを失わない彼らの技術の高さにも舌を巻く。たとえ相手に寄せられても、身体をささっと方向転換させて、空いているエリアにボールを運んでいく。ボールの預けどころがふたつもあるのだから、味方とすればこれほどありがたいこともない。

 とりわけ、大島の存在感は際立った。長く負傷離脱していた背番号10は、前節に復帰すると90分間フル出場して勝利に貢献。この試合でも基本技術の高さと視野の広さを生かして、川崎の攻撃をリードした。

「(大島)僚太は常に前を見ていてくれるので、FWとして動きやすい。僚太がいると、前の選手の動きが活性化する」

 そう話したのは、小林悠だった。動けばパスが出てくるという信頼関係は、FWの選手に積極性と勇気をもたらすものだろう。

 その大島が意識していたのは、相手の裏のスペースである。

「敵を見ながら、味方も見ながら、うまくやれた時間帯があったと思います。裏を取ろうというのは練習でもやってきたので、その意識を持って全員がプレーできていた」

 ボールを回しながら、焦れた相手を食いつかせて、裏を取る。この日、川崎が奪った2得点は、いずれもこの形からだった。ゴール前に枚数をかける相手を攻略するための、お手本のようなゴールだった。

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最終更新:4/21(日) 7:40
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