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トップの交代で新時代到来か 稲川会六代目の就任式を潜入撮!

4/21(日) 9:05配信

FRIDAY

4月7日、神奈川県横浜市にある「稲川会館」で、関東の一大暴力団組織・稲川会の「継承盃の儀式」が執り行われた。東京・六本木に本部を置く稲川会は、構成員数2200人を誇る、六代目山口組、住吉会に次ぐ巨大組織。全国から稲川会の総長54名や幹部たちが駆けつけ、参列者は総勢200名以上となった。会場敷地には、警察用のテントも設けられ、警視庁や神奈川県警などの警察官ら約50人も警備にあたった。

稲川会六代目の就任式の様子

この日をもって、9年間会長を務めた清田次郎が総裁に就任。理事長だった内堀和也三代目山川一家総長(67)が跡目を継いだ。

「『お上があって自分たちがある』というのが、昔からの稲川会の考え方。4月7日に就任式を行ったのも、その伝統が関係しています。4月末には今上天皇が退位し、5月には皇太子様が新天皇に即位される。『我々任侠がそんな国家の行事に迷惑をかけちゃイカン』という考えもあり、4月の頭に行ったわけです」(稲川会関係者)

グレーのスーツに身を包んだ内堀六代目会長は、時折笑顔を見せながら、参列者に挨拶をしていた。「心境を教えてください」と声をかけた本誌記者にも、「晴れやか!」と肩を叩きながら歯を見せて答えるなど、その物腰はまるでエリートサラリーマンのように柔らかかった。

「内堀さんは10年ほど前に稲川会の本流といえる山川一家の三代目総長に就任。そのときから、内堀さんがトップになるのは既定路線でした。出身は山川一家の本部がある神奈川県川崎市です。極道社会に入ったのは遅く、20代の中頃と聞いています。ヤクザになる前は、銀行員だったとか喫茶店のオーナーだったとか、さまざまな憶測が流れていますが、本人が多くを語らないので不明です。

抗争で華々しく名前を売ったというよりは、地道に階段を上ってきた人。よく言われる“経済ヤクザ““武闘派“、どちらの要素もありますが、ぴったりとは当てはまらない。あえて言えば、“バランス型“という感じでしょうか。組織を束ねる能力や他組織との外交が得意で、若い衆からの支持も厚い」(同前)

稲川会といえば、山口組とも関係が深いことで知られている。田岡一雄三代目山口組組長と稲川聖城初代会長、渡辺芳則五代目山口組組長と稲川裕紘三代目会長といったように、親分同士が強固な関係で結ばれてきた。’15年8月に山口組が分裂した際には、稲川会は司忍(つかさしのぶ)率いる六代目山口組を支持している。

「’06年には内堀さんも、六代目山口組の竹内照明若頭補佐と兄弟盃を交わしています。当時、内堀さんは二代目山川一家の若頭で、竹内若頭補佐は山口組の中核組織・弘道会の若頭でした。内堀さんは’15年8月の山口組分裂直後、単身で弘道会本部に駆けつけている。それほど関係は深い。内堀さんがトップになったことで、六代目山口組との関係はますます強固になるはずです」(同前)

ただ、六代目山口組との友好関係が強固になればなるほど、暴力団抗争に巻き込まれていかざるを得なくなるとの見方もある。

暴力団情勢に詳しいジャーナリストの森功氏が語る。

「’10年に恐喝事件で逮捕された高山清司若頭が9月に出所する予定です。高山は七代目山口組組長に就任する可能性が高く、3つに分裂している山口組の再編に動き出すことも十分にあり得る。そうなれば、現在の膠着状態から、再び抗争が勃発することも考えられます。陣頭指揮を取るのは、高山の『子分中の子分』と言われる竹内でしょう。内堀は竹内の兄弟分ですから、完全に静観してはいられなくなるかもしれません」

令和元年は、ヤクザ業界が大きく動く年になるかもしれない。

『FRIDAY』2019年4月26日号より

最終更新:4/21(日) 9:05
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