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“忖度”新紙幣に見え隠れする安倍政権の「胸算用」

4/21(日) 10:10配信

FRIDAY

「キャッシュレス時代」と言った矢先の発表で

「財務省と日銀は、本来’20年に新紙幣の発表を行う予定でした。ところが、新元号『令和』が予想以上のフィーバーを引き起こし、安倍首相も大喜び。それを見た周囲が首相をもっと喜ばせるにはどうしたらいいかと忖度した結果、発表が前倒しになったと言われています」(自民党幹部)

4月9日、麻生太郎副総理兼財務大臣(78)の口から突如、5年後の’24年度上期に新紙幣が発行されることが発表された。

1万円札は「日本資本主義の父」と言われる実業家・渋沢栄一、5000円札は日本初の女子留学生の一人で津田塾大の創設者・津田梅子、1000円札はペスト菌を発見した医学者・北里柴三郎の肖像に、それぞれ刷新されるという。

だがちょっと待ってほしい。安倍首相はつい2ヵ月前、「これからはキャッシュレスの時代」だと言わんばかりに街へと繰り出し、SPらを引き連れ商店街を練り歩いて電子マネーを使うパフォーマンスをしていた(1枚目写真)。そんなことをしておきながら、新しい「キャッシュ」の発行など、矛盾しているのではないか。

安倍首相らが考えていることは、結局のところ「政権浮揚」と「選挙対策」であり、新紙幣を管轄する財務省・日銀の狙いは、安倍政権を存続させ、消費税を確実にアップすること。そのためには、もはや何でもアリなのだ。

「財務省の発表には、統一地方選の最中、安倍首相に有利になるかもという忖度が働いた可能性は否定できない。発表の主役になった麻生財務大臣も元秘書の塚田一郎国交副大臣が辞任したり、福岡県知事選で麻生氏が推した候補が敗れたりと求心力が低下しているので、花をもたせて支援する、という狙いもあったのではないか」(全国紙政治部記者)

新1万円札の顔となる渋沢栄一は殖産興業に尽力した財政家であり、「アベノミクスにぴったりだ」という声が官邸周辺からは上がっているという。

「紙幣は20年ごとに切り替えるので、ある程度は既定路線ですが、なぜ4年も前に発表したのか、政府から何もアナウンスがありません。選ばれた3人も、現在の福沢諭吉、樋口一葉、野口英世に比べて、知名度が高いとは言えない。4年もあるなら、公募などもできたでしょう。国民の気持ちに寄り添う形で発表すべきでした」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)

ソンタクとゴマスリの横行が、「安倍一強」の最大の弊害と言えよう。

『FRIDAY』2019年4月26日号より

最終更新:4/21(日) 10:10
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