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親の死亡保険を得た子が受けた「酷い仕打ち」

4/21(日) 5:40配信

東洋経済オンライン

 ファイナンシャルプランナーの寺門美和子です。夫婦問題カウンセラーとの二刀流で仕事をしていますが、「シングルの母子家庭」というお客様からご相談をもらうこともあります。抱えている問題は切実。心が痛むことも少なくありません。

 例えば、シングルマザーで働きながら子育てしている方からの「私に万が一のことがあった場合、まだ小さな子どもは生きていけるでしょうか」といった相談です。障害者の子どもがいる、というお母様からも、同様のご相談をいただいたことがあります。

 いずれも、「死ぬに死ねない」という親の悲痛な叫び声が背景に横たわる問題です。万が一を考えて生命保険に加入していても、こうした親御さんは、やっぱり死ぬに死ねません。保険金を受け取る子どもが小さかったり、障害を抱えていたりすれば、お金を自分でしっかり管理することができないからです。

 しかし、私は「生命保険信託」を利用すればシングルマザーなどのお客様も一筋の光が見えてくるのではと思います。今回は、比較的新しい保険サービスである生命保険信託についてお話ししていきます。

■30代シングルマザーの事故死が招いた「悲惨な事件」

 「生命保険信託を利用していれば、こんな悲惨なことにならなかったのに……」
 今でも、そう思い出す事件があります。

 2004年、埼玉で起きた事件でした。発端は、30代のシングルマザーが交通事故で死亡したこと。幼い男児が1人、残されました。その後、未成年後見人に選任されたのは、母親の実兄である、その男児の伯父でした。

 当初、伯父は男児の面倒をしっかり見ていたようです。ところが、熊本市にある慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の存在を知ります。伯父は後見人になって3年後、2007年に男児をポストに預けてしまいました。そして、行方不明に……。

 伯父は姿を消してから、驚愕の行動をします。シングルマザーの母親、すなわち自分の妹が男児のために残した6000万円のお金――死亡保険金を男児の名義の口座から着服・横領したのです。伯父は、そのお金を元手に全国各地を転々としながら、競艇などのギャンブルに注ぎ込んだり、遊興費に散財したりしていました(その後、伯父は横領容疑で書類送検)。

 このシングルマザーは、男児を育てながら「生命保険」が大切だと認識していたのだと思います。自分の亡き後は、保険金がわが子を助けてくれる、と。しかし問題は、生命保険で十分なお金を残しても、どのような「使われ方」をするか、わからないということです。さっきも言ったように、わが子が小さい場合など、自分でお金を管理することはできません。

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最終更新:4/21(日) 8:42
東洋経済オンライン

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