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アンミカという「都合のいい女」 逆転の発想で芸能界を生き抜くキャラ設計

4/21(日) 7:00配信

デイリー新潮

 ある時はモデル、ある時は通販番組のご意見番、ある時は夫とラブラブのセレブ妻、ある時は大阪弁の気さくなコメンテーター。女スパイかのように様々な顔を使い分けるアンミカ。この人のスキマポジション上手はなかなかのものだ。

【画像】胸元が大胆に開いた黒ドレス姿のアンミカ

 何が本業か今ひとつわからない芸能人というのは昔からいた。アイドルでも歌手でも芸人でも女優でも文化人でもない。そういう人をマルチタレントと濁して呼んでいた。ベッキーとかそういう立ち位置だったように思う。もっと前ならわたしは田中義剛や山瀬まみの本業がよくわからなかった。

 そういうよくわかんない芸能人は、ローカル番組やワイドショーのコメンテーターに最適だ。大物タレントよりコストが安くて、スケジュール調整もしやすい。売れっ子が持つような変なプライドや事務所の縛りもない。ホイホイ番組の都合の良いようにしゃべってくれる。アンミカはそういう都合の良いスキマ芸能人として、あっという間に席を作っていた。

 例えば「バイキング」。派手な衣装とメイクに身を包み、前列に座る存在感はなかなかだ。でも態度は司会の坂上忍ファースト。求められるコメントは、彼が誘導したい方向に沿うものだけ。だけどただ賛同するのでは芸がない。反対意見や個人の感想もふまえつつ、「でもそうは言っても~でしょうね」と、最後に坂上側の意見に落とすまとめ方をするのである。くうう、小技がきいている。そして関西弁で愛嬌と憎めなさをプラス。満点コメントのいっちょあがりだ。

 またその抜け目なさは、「林先生が驚く初耳学!」のコーナー、「アンミカ先生が教えるパリコレ学」でも安泰であった。世界のコシノジュンコ先生を立てつつ、モデルの卵たちにバッサリ繰り出す容赦ないコメント。指先まで美意識をはりめぐらせた、ザ・近寄りがたいモデルオーラ。でも、肝心な時には生徒たちをねぎらう。おかん風の関西弁で。生徒は思わず「先生~」と感涙。完璧である。番組に求められている「厳しいけれど本当は母のように優しい」理想の教師像を全力で実演している。「スカッとジャパン」の再現ドラマだっけ? と言いたくなるくらいの完成度。

 番組やMC、長いものにはどんどん巻かれる。自分の売りを認めてもらうことより、番組の売りを即座に察知することを優先する。使いやすい、都合のいい女に徹底してなりきるというポジション。それは誰もが最初に狙う席ではないからこそ、ぽっかり空いていた席でもある(ベッキーも失脚したし。)。そこに気がついたアンミカは相当鼻が利くタイプだろう。

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最終更新:4/21(日) 7:00
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