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ユベントスへ旅立つ“ランボー”。復活&EL制覇の劇的結末はあるか。

4/21(日) 8:01配信

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 ランボーの戦いぶりもこれで見納めかと思うと、観る者の胸には寂しさが募る。ただし、年内公開予定の映画『ランボー』シリーズ最終作で、シルベスター・スタローンが演じる主人公のことではない。今季限りで去るアーセナルで、“ランボー”の愛称で親しまれるアーロン・ラムジーの話だ。

 28歳の攻撃的MFが、来季からのユベントス移籍を発表したのは今年2月上旬。以降、ラムジーはアーセナルの原動力と呼んで差し支えない活躍を見せてきた。高度に安定したパフォーマンスは、11年に及ぶアーセナル・キャリアでも最高レベル。今季からチームを率いるウナイ・エメリは口癖のように「集団」を強調するタイプだが、その新監督ですらここ最近はラムジー個人の出来を讃えている。

「驚異的」だったEL準々決勝第1戦。

 指揮官から「驚異的」との評価を受けたのは4月11日、ナポリとのEL準々決勝第1戦(2-0)のこと。3-4-1-2の中盤中央で先発したラムジーは、守備的なルーカス・トレイラとのコンビで絶大な存在感を放ち、強敵相手の先勝に貢献したのだ。

 前半15分の先制ゴールはラムジーの真骨頂。自陣内で相手のパスをブロックして駆け上がると、メスト・エジルからのパスを1タッチで戻してボックス内へ向かいスピードを上げ、エインズリー・メイトランド・ナイルズのラストパスに右足インサイドで合わせたシュートをゴール隅に決めている。

 ラムジーの先制点に触発されたチームは、彼がベンチスタートだった4日前のエバートン戦(0-1)では感じられなかった覇気を漂わせながら、勝利を収めた。

 本稿執筆時点では、そのエバートン戦がユベントス移籍発表後のリーグ戦における唯一の黒星である。ラムジーは、後半戦を迎えた段階では難しいと思われたトップ4争い参戦を可能にした立役者でもある。

「最後まで全力を尽くす」

 アーセナルの今季のリーグ順位は、4月1日のニューカッスル戦(2-0)後の3位が最高。ラムジーは、その一戦でもマン・オブ・ザ・マッチ級の働きを見せた。味方のファウルで無効とされていなければ、前半早々にCKから先制のボレーを記録しているはずだった。

 それでも、実際の先制ゴールは30分。ボランチのマテオ・ゲンドゥージからのパスを右足アウトサイドで前方のFWアレクサンドル・ラカゼットに叩き、自らボックス内に顔を出すと、足下に転がってきたルースボールを左足で捉え、ファーポスト内側にダイレクトシュートを決めてみせた。

 こうしたパフォーマンスは、ユベントスと4年契約を結んだ際の声明文に明記された「アーセナルのために最後まで全力を尽くす」という言葉通り。もっとも、17歳のときにカーディフ(当時2部)から引き抜かれた逸材で、生え抜きに近いラムジーにとっては当然のプレーと言えるかもしれないが、誰にでもできる芸当ではない。

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最終更新:4/21(日) 8:01
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