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大船渡・佐々木に村田兆治氏「先発完投の意識持ってほしい」

4/22(月) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 左膝を大きく上げ、マサカリを振り下ろすように腕を振る「マサカリ投法」で通算215勝をあげた村田兆治氏(69)。独特の投球フォームと、引退後でも140kmを超えた速球でファンの記憶に残る村田氏が「俺の後継者」として挙げたのは、日本人史上2位の速球を誇り今秋のドラフト1位が確実視される「令和の怪物高校生」だった──。令和の怪物とも称される、岩手・大船渡高校3年生・佐々木朗希(ろうき・17)について、村田氏が期待をこめて語る。

【写真】通算215勝を上げた村田氏がアドバイス

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 特に期待しているのが、岩手・大船渡高校の佐々木朗希くん。163kmを投げた映像を見たが、彼は理想的なフォームで投げている。私もそうでしたが、左足を高く上げることでしっかりと軸足に体重を乗せられるんです。そこから左足を踏み出して着地した時も、体が開かずに体重移動ができているから、速い球が投げられる。体幹も強いんでしょう。上腕も柔軟性があるから、より胸を張りながら、肘がしなった瞬間にボールをリリースできています。

 佐々木くんには、是非とも「先発完投」の意識を強く持ってほしい。もちろん、投げすぎてケガをしては元も子もないが、プロに入ってから試されるのは、球数が100球を超えてからの投球術です。

 マウンドでは球数が増えるごとに、腹筋や太もも、膝から下の筋肉にどんどん疲れがたまり、股関節が動かなくなる。私は若い頃からそんな状態で投げ続けることで、肉体的にも精神的にも鍛えられました。

 ただ、注意してほしいと思う点も2つある。1つは、踏み出す左足を真っ直ぐ出すこと。サード側にクロスしたり、ファースト側に開いてしまうと、上体投げになってしまう。これを今より意識すれば、もっと球が速くなるだろう。

 もう1つは、今の佐々木くんはランナーがいない場面でもセットポジションで投げているが、ワインドアップで投げてもらいたい。

 セットポジションではパワーが出てこないからです。ワインドアップは全身を使ってダイナミックに投げるので、長い目で見ればピッチャーとしての成長につながります。たしかに、最近はコントロールを重視してセットポジションから投げるピッチャーが多数派です。両手を上げて勢いをつけるワインドアップのほうが、静止した状態から投げるセットポジションよりも、コントロールがブレやすくなるのは事実ですが、コーナーを丁寧につかなくても、ド真ん中でも打てない豪速球を放ればいい。私はそうやって三振を取りにいきました。

 若い頃からセットアッパーやクローザーを務めるなら別ですが、佐々木くんはあくまで先発完投を目指してもらいたい。失敗を恐れずに挑戦して、これからのプロ野球を盛り上げてもらいたいね。

※週刊ポスト2019年5月3・10日号

最終更新:4/25(木) 11:30
NEWS ポストセブン

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