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「カスタムは文化だ!」ハーレーダビッドソンの戦略とは?──東京モーターサイクルショー

4/22(月) 21:14配信

GQ JAPAN

東京モーターサイクルショー・リポート、第8弾はハーレーダビッドソン編。2019年型のニューモデルがずらりと並ぶブースの中央には、カスタムコンテストの入賞車両が展示された。

【写真を見る】ハーレー公認のカスタムナンバー1は?

スポスタからビッグツインへ乗り換えを促す

日本市場に導入されている輸入二輪車ブランドの中で、2位以下に大差をつけて常にトップシェアを維持しているのがハーレーダビッドソンだ。ここ数年、販売台数は減少傾向にあるものの2018年度のマーケットシェアは42.7%。その後を追うBMWが24.8%であることに鑑みれば、その座はまだまだ揺らぎそうにない。

だがハーレーはそこにあぐらをかいているわけではない。モーターサイクルショーのプレスカンファレンスでハーレーダビッドソン・ジャパンのグレッグ・ウィリス代表は、新規のユーザーと販売台数の向上を目的とした、さまざまなキャンペーンを発表した。そのひとつが「フリーダムプロミス」と呼ばれるものだ。

これは2019年6月30日までに「スポーツスター」ファミリーの新車を購入したユーザーを対象にしたもので、購入後1年以内に「ツーリング」、「ソフテイル」、「トライク」、「CVO」といった他のファミリーに乗り換えると、スポーツスターを購入時の金額で下取りしてくれるというキャンペーンである。

まずは軽量コンパクトなスポーツスターでハーレーダビッドソンを経験し、より大型のツーリングやソフテイルにステップアップを果たす。そんなふうにライダーのキャリアをサポートしてくれるプログラムとして注目を集めているようだ。

今回、ブースには15台のニューモデルが展示されていたが、いずれも自由にまたがれる状態で置かれており、来場者は足つきの良し悪しや操作性を確認することができた。ハーレーには“大きくて重たい”というイメージがあるが、跨ってもらうことでそれを払拭し、より身近に感じてもらおうという狙いもあっただろう。

日本のカスタム・ハーレー、上位5台を展示

そうしたスタンダードモデルとは明らかに異質な雰囲気を漂わせる、5台のカスタムモデルも披露された。世界30か国、200以上の地域で行われたディーラーのカスタムコンテスト「BATTLE OF THE KINGS 2019」の日本ラウンドにおいて、上位入賞を果たしたモデルだ。

このコンテストのレギュレーションは厳格で、全体の50%にハーレーダビッドソン純正パーツを使わなくてはならない。また一般ユーザーが実際に購入でき、公道を走れるということも条件だ。予算も車両価格の50%に制限されている。そうしたレギュレーションの中で、ディーラーのメカニックが技術やセンスを発揮し、車体の隅々にまで創意工夫を込めたマシンが並ぶ様はじつに見応えがあった。

ウィリス代表は5台を前に、「これらからハーレーダビッドソンの多様性を感じ取って頂けるのではないでしょうか。愛車をカスタムするという行為は文化であり、自由の象徴そのものです。法令を守りながら、これほどバリエーションに富むスタイルを実現できる。それを幅広くアピールしていきたい」と語った。

90万円未満のエントリーモデルから500万円を超えるプレミアムモデルまで幅広いラインナップを持ち、多彩なイベントやキャンペーン、カスタムコンテストなどを通じてユーザーのバイクライフを手厚くフォロー、今後は電動モデルや小排気量車、アドベンチャーモデルなどを発売すると明言するハーレーダビッドソンの、ポジティブな“未来”への意志を感じさせる展示となっていた。

文・伊丹孝裕 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・河西啓介

最終更新:4/22(月) 21:14
GQ JAPAN

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