ここから本文です

「もっと上に行けるように…」 レアル15歳中井卓大、“白い巨人”で磨かれた人間性

4/22(月) 6:40配信

Football ZONE web

決勝でFC東京に敗れて涙の準優勝 同僚FWマーニャスは「人柄がとても良い」と称賛

 レアル・マドリードの下部組織カデーテA(U-16)に所属する“ピピ”ことMF中井卓大は、16歳以下の国際親善大会である「U-16キリンレモンCUP」で主力としてプレー。21日に行われた決勝でFC東京にPK戦の末に敗れて連覇こそならなかったが、中井の行動と言葉から感じさせたのは人間性の成長ぶりだ。

【動画】レアルMF中井卓大、華麗なドリブルから“20m超絶ゴール”

 約1000人を収容できる柳島スポーツ公園。レアルの試合になるとその席がほぼすべて埋まるどころか、ゴール裏にあたる芝生で観戦する観客が出るほどの盛況ぶりだった。そして中井らレアルの選手が移動するたびに二重、三重もの人垣ができる。“ピピ”に対する注目度が昨年以上に高まっていると感じさせた。

 そんな熱を帯びた会場の関係者席から、熱いチャントが響き渡った。

「Vamos! Chicos!」

 日本語に直訳すれば、「行け! 男の子たち!」。クロアチア代表MFルカ・モドリッチやスペイン代表DFセルヒオ・ラモス、そして下部組織出身のスペイン代表MFルーカス・バスケスらが所属するトップチームが“大人”ならば、U-16世代のこのチームが“子供”という見方になるのは自然だろう。

 その一方でピッチ上でのプレー、そして試合後のコメントは大人びていた。

「マドリードのサッカーはお互いに尊重し合うことと、戦術とテクニックをより磨くこと、洗練することを意識するようにしています」

 準決勝で先制ゴールを奪ったFWマーニャスは、その後の囲み取材で「マドリードで教えられていることは?」との質問にこう答えるとともに、触れたのは中井の人間性についてだ。

「ピピはピッチの中で本当に良い選手で、プレースタイルもとてもいいです。そしてピッチの外でも人柄がとても良くて、みんなで仲良くやっています。スペインにいる時も遊びに行ったりしますし、良い関係でいます」

「僕らはレアル・マドリードだから、最後はちゃんとリスペクトある形で終わりたい」

 そんな中井の人柄が見えたのは決勝のPK戦だ。レアルは1人目、2人目のキッカーが失敗に終わり、敗北を喫した。中井の目にも光るものがあったが、気落ちした仲間をこのように励ましたという。

「大丈夫や、これから頑張ろう」

 このような言葉が自然と出てくるのは、トリスタン・ダビッド・セラドル・ロドリゲス監督らから普段受けている指導にもあるようだ。

「監督は“サッカー以外のこと”を言う人です。『試合が終わってから、審判に対して何も(不平を)言うな』などはよく言われています」

 決勝戦での声かけだけでなく、20日の試合後には中井が率先してチーム全体の挨拶に向かわせる場面もあったのだという。

「僕らはレアル・マドリードだから、最後はちゃんとリスペクトある形で終わりたいと思っています」

 中井は準優勝に終わった今大会を「遠くから来て、デカいトロフィーをマドリードに持って帰りたかった、という思いはあります」と悔しさをにじませて総括した。それとともに、今後の抱負について、こうも話している。

「このまま人間性だったり、サッカー面だったりでもっと成長して、もっと上に行けるように……と思っています」

 180センチの身長となった外見だけでなく、内面も“白い巨人”でしっかりと成長しているのだ。

茂野聡士 / Satoshi Shigeno

最終更新:4/22(月) 6:40
Football ZONE web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Football ZONE web

fangate株式会社

日本代表や欧州各国リーグなど、国内外のサッカー情報を毎日更新

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事