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カープ復活を支える謙虚な新外国人。流れを切り、長い回を投げる仕事。

4/22(月) 11:51配信

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 開幕から5カード連続負け越しと予想外の低空飛行で、広島は4連覇を狙うシーズンをスタートさせた。

【写真】意外に見たことない、投手だった丸佳浩の高校時代。

 戦力が抜けた攻撃陣にばかり注目が集まるが、投手陣も奮わない。

 週末に先発する大瀬良大地と床田寛樹を除くと、開幕5カードまでの15試合で、6回以上投げた先発投手は4月3日の中日戦で勝ち投手となった野村祐輔1人しかいない。先発陣の苦境で、自然と中継ぎ陣にしわ寄せがいっている。

 投手の分業制が確立された野球界で完投数は激減しているが、「イニングイーター(多くのイニングを投げる投手のこと)」という言葉があるように、先発が長いイニングを投げる価値は今も変わってはいない。先発の早期降板はチームの戦いを難しくし、中継ぎに負担を強いる。

 4月14日DeNA戦も、先発九里亜蓮が4回で降板した。試合は1-3の5回、2番手に上がったのは新外国人のカイル・レグナルトだった。

ロングリリーフ=第2先発ではない!?

 開幕直後は勝利の方程式の一角入りも期待された左腕は、場面も状況も、タイミングもいとわず投げる役割を担っている。今ではチーム最速で登板数2桁に達した。

 数ある役割の中で、この日任された役割こそは新境地。

 昨年までは先発が序盤で崩れた場合、2番手には長いイニングを投げられる第2先発という立場の投手が登板することが多かった。

 '17年は九里が第2先発などで9勝(5敗)、昨年はアドゥワ誠が6勝(2敗)を挙げた。

 だが、今年の広島は第2先発=ロングリリーフではない。まずは「流れを切る」役割が求められているのだ。

「逆転のカープ」は投手陣の粘りから。

 佐々岡真司投手コーチは「長いイニングを投げてもらうことも大事だけれど、(流れを変える)そういう期待を持って起用している」と話す。

 第2先発でイニングを重ねても、試合終盤にビハインドの状況になれば、中継ぎの優先順位が高い投手を投入しなければいけないことになる。ならばまず、「勝ちパターン以外の中継ぎ」の中で優先順位の高い投手を投入する策は極めて自然だろう。

 昨年までの「逆転のカープ」を可能にしたのは、投手陣の粘りだった。たとえ先発が崩れても、中継ぎが踏ん張って試合を壊さなかった。そんな姿に強力打線が応え、終わってみれば広島が勝っていた。そうやって手にした3連覇だったように感じる。

 ここまで、レグナルトは開幕から快投を演じてきたわけじゃない。無失点投球を続けても、内容は良くなかった。先頭打者への四球や連続四球など安定性を欠いた。

 広島は最大外国人枠3人を使える投手に5人の外国人選手が在籍し、二軍にはジョニー・ヘルウェグやケーシー・ローレンスが虎視眈々と出番をうかがっている。安定感を欠くレグナルトの投球内容に、再登録が可能となるヘルウェグとの入れ替えも検討された。

 最終テストと位置付けられた登板が、転機となった。

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最終更新:4/22(月) 14:46
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