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"正義"なるものに憑依している人たちへ。何が正しいかよりも「どこまで汚れられるか」を議論したほうがいい

4/22(月) 6:00配信

週プレNEWS

『週刊プレイボーイ』で「挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、「正しさ」のなかにある間違いについて考えることの必要性を説く。

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あらゆる物事には黒(陰)と白(陽)があり、お互いを見合う白の中には黒い目があって、黒の中には白い目がある。つまり、光の中には常に影の要因があり、影の中には常に光が存在する――。これが道教の「太極図」が意味するところです。

さまざまな社会問題に置き換えても同じことがいえるでしょう。自分の考える「正しさ」のなかには、間違いがあるかもしれない。なぜ、原発を稼働すべきだという人がいるのか。

なぜ、沖縄にあれだけの米軍基地があるのか。電力会社が、自民党が、アメリカが......など、大ざっぱに仮想敵を見立てることに終始せず、「なぜ、そういう意見があるのか」と考えるのは大事なことです。

先日、音楽配信サービス(ライブストリーミングチャンネル)『DOMMUNE』で、電気グルーヴの楽曲を4人のDJが5時間ぶっ通しで流し続ける特集が組まれました。言うまでもなく、ピエール瀧氏がコカイン使用容疑で逮捕され、関連作品の販売・配信・放送が中止されたことを受けてのものです。

累計約50万人の視聴者が訪れ、ツイッタートレンドは日本で1位、世界全体でも4位を記録しました。

この"大成功"に、フジテレビのワイドショー番組『バイキング』が噛みつき、ちょっとした騒ぎになりました。なぜ、薬物使用で逮捕された人をわざわざ持ち上げるのか。正しさを求める――もっと言えば、"正義"なるものに憑依(ひょうい)している人たちには、それが理解できないのでしょう。

一方、ピエール瀧氏(電気グルーヴ)の多くのファンや擁護(ようご)派は、これに激怒しました。気持ちはわからないでもないですが、「音楽には罪がない」「クラブミュージックに対する偏見と戦う」と、これまた"正義"に執着して反論を試みていることには、正直言って違和感を覚えます。

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最終更新:4/22(月) 6:00
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