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"正義"なるものに憑依している人たちへ。何が正しいかよりも「どこまで汚れられるか」を議論したほうがいい

4/22(月) 6:00配信

週プレNEWS

僕も音楽の世界は長いので、善しあしを脇に置いた上であえて断言しますが、クラブミュージック、特にテクノとドラッグは不可分な面があります。それなのに、「日本のテクノは潔白だ、ドラッグとは無関係だ」と言わんばかりの人々が大勢いる。結局、どちらも「影のない光」を求めているだけです。

自分たちが信じているルールや常識は、もしかしたら半分虚像かもしれない。そんな揺さぶりが生じたとき、(意識的か無意識的かは別にして)ある種の"正義"に憑依したい人は、反対側の人々をひたすら潰しにかかります。

しかも理屈ではなく、情緒的に。そして気がつくと、人々の情緒で社会の空気が決まっていく――これが全体主義の入り口です。

僕は大麻の規制緩和を進めるべきだと考えていますが、日本で大麻解禁を主張する人々の多くは、やはり"正義"に固執するあまりまともな議論ができていません。

「われわれは自己管理ができる」などと言う人もいますが、アルコールでさえ自己管理できない人間という生き物が、大麻や各種ドラッグとの付き合いを完全に管理できると思いますか? 人間は弱い、危険性はもちろんある、でも......という出発点から議論しないと、いつまでも平行線です。

どこまでも潔癖ではいられない。ぎちぎちに正しさを求めても、どこかで破綻する。だったら、「どこまで汚れられるか」を議論したほうがいい。そう強く思う今日この頃です。

●モーリー・ロバートソン(Morley Robertson)国際ジャーナリスト。1963年生まれ、米ニューヨーク出身。日テレ系情報番組『スッキリ』の木曜コメンテーター。ほかに『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(朝日放送)、『報道ランナー』(関西テレビ)などレギュラー多数。本連載を大幅に加筆・再構成した書籍『挑発的ニッポン革命論 煽動の時代を生き抜け』(集英社)が好評発売中!

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最終更新:4/22(月) 6:00
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