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走りの基本を125ccモデルで学んだ伊藤真一が検証!【HONDA CB125R】

4/23(火) 21:43配信

webオートバイ

「蔵王最速」だった125の思い出ですが…

この連載で125ccのモデルを取り上げるのは初めてじゃないですか? あまり小さいバイクのイメージが僕にはないかもしれませんが、実は僕が初めて取った免許は小型2輪で、最初に所有したバイクはカワサキのAR125だったんですよ。

AR125を買ったのは17歳のときでしたが、1年で1万2000kmくらい峠を走りまくりました。そして買ってから2年目にノーマルのままスポーツランドSUGOに持ち込んで、プロダクションクラスのレースに出たんですが、3位になっちゃったんです。そこで勘違い(笑)したのがきっかけで、今のレーサーとしての自分があるんですよね。

当時は「蔵王最速」で、AR125で誰にも負けなかったです。でも先日、昔そのままのAR125で走りに行ったのですが、コーナーはそこそこ速く走れるけど直線は遅くて、トータルで考えたら話にならないくらい遅い……。昔の思い出だから美化されているんですかね? ああ勘違い、という感じです(苦笑)。

「よくこの方向性に振ったなぁ」それがハンドリングの感想です!

今のビッグバイクでは時速120キロとかあっという間ですけど、当時のAR125だと120キロの間までに色々あって、逆に楽しめたんじゃないかな、と思いました。バイク本来の「動き」は、あの頃125に学んだと思います。

CB125Rは44万8200円と、125としてはなかなか高価だなと思いましたけど、スタイリングもカッコいいし、見た目の質感もいい。ABSも標準だったり装備も充実しているので、これくらいの価格にもなるだろうな、と実車を目の当たりにすると思うようになりました。

自分が高校生のころ親しんだ125はオモチャっぽく感じるような造りの部分もありましたけど、CB125Rはそういうオモチャっぽさはまったくないですね。一番最初に目を引いたのは高張力鋼のフレームですね。非常に変わった形状と構造です。そしてスイングアームは高張力鋼板の貼り合わせで、とても凝った造りになっています。このあたりは、高価なだけのことはあるなぁ、と唸らされました。

今回の試乗車はほとんど新車と言えるくらい走行距離が少なかったので、試乗してからしばらくはエンジンと車体両方の慣らし運転をするような感じでした。しばらく走り込んでサスペンションもよく動くようになってからは、CB125Rはホンダとしては珍しく非常に「冒険」したハンドリングながら、非常に上手くまとめられた1台だなぁと感心しましたね。

まずライディングポジションはシート高が高めで、ハンドルバーが幅広い。乗った感じがまるでオフロードバイクみたいです。MVアグスタのブルターレやドゥカティのモンスターのような、ストリートファイター的なポジションでもあります。

大排気量のストリートファイターって、全開にするととにかくフロントがポンポン浮いてしまうのですが、上手くそれを抑えることができるのでこのポジションが成立しているのです。CB125Rのパワーですと、フロントが浮くようなことはないですけど、開発者はストリートファイター的な走りとスタイリングを与えたかったのでしょうね。

ポジション的には開発に携わった初期RC211Vを思い出したりもしました。あの時も車体の前側に乗って、フロントを抑え込むみたいなフィーリングでしたね。初期のRC211Vというと、みなさんは派手にスライドしていたイメージがあるみたいですけど、当時の211Vはスイングアームが長くて、全体が上手くリアに流れて乗る感じで乗りやすいんです。そしてすごくトラクションするんですよね。

CB125Rのサスペンションセッティングはあえてフロント側に荷重が行くようにしてあり、フロントを軸にして回るような操縦性です。街中を90度にクイックに曲がる操作もやりやすいし、ジムカーナ的な走りをするのも楽しそうですね。

CB125Rの車体は、ピボットプレート部がメインフレーム部から独立しているので、一見すると剛性的に大丈夫なのかと思ってしまいますが、非常にバランスが良く仕上がっているんですよね。ベタボメするつもりじゃないのですが(笑)、このライディングポジションで、フロント重視の操縦安定性ながら、リアの接地感がしっかり伝わってくるんですよ。

同じホンダのネイキッドであるCB400スーパーフォアなどとは異なったハンドリングなんですけど、CB125Rのハンドリングも実に上手くまとまっています。よくこの方向性に振ったなぁ、と思いました。

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最終更新:4/23(火) 21:43
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