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2019年3月の水関連株式市場

4/23(火) 16:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

ピクテ投信投資顧問株式会社が、日々のマーケット情報を分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

3月の投資環境

3月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、上旬は、欧州中央銀行(ECB)が経済成長見通しを引き下げたことや米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回ったこと、中国の輸出の減少などを背景に世界的な景気後退懸念が高まり下落しました。その後、中旬にかけては中国の景気刺激策に対する期待や、3月米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内利上げ停止が示唆されたことなどが好感され上昇基調となりました。

下旬にはドイツの製造業購買担当者景気指数(PMI)の急落や米国における長短金利の逆転などを背景に、世界経済の後退懸念が再燃し、再び下落しましたが、月間では小幅な上昇となりました。業種別では、生活必需品、情報技術、公益などの上昇率が高くなった一方、金融や資本財・サービス、素材などは下落しました。こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)はほぼ市場並みとなりました。

上下水道ビジネス・セクターは横ばいとなりましたが、装置製造・エンジニアリング及び環境マネジメントサービスの両セクターは上昇しました。上下水道ビジネス・セクターについては、英国の水道公益企業は今後の水道料金改定にむけて当局と順調に手続きが進んでいるものの、英国のEU離脱の不透明感や水道事業の再国有化の議論もあり軟調でした。その他欧州と米国の水道公益企業は堅調でした。米国のアクア・アメリカはガス事業の買収資金をカナダの年金基金から調達することを発表し株価が小幅ながら上昇しました。

装置製造・エンジニアリング・セクターでは、モニタリング関連でダナハーやサーモフィッシャーサイエンティフィックがライフサイエンス分野での需要の構造的な増加などにより堅調な今年の見通しを発表したことなどにより上昇しました。また、多角経営企業ではエコラボが、独自の環境に配慮した製品が評価され堅調な展開となりました。一方、キャンテル・メディカルとアンドリッツは発表された業績が予想に達せず下落しました。地方自治体のインフラ企業のザイレムは、同分野のトップ企業としてサービス事業の拡充を進めたことが株価上昇要因となりました。

環境マネジメント・サービス・セクターも主に廃棄物処理銘柄にけん引され上昇となりました。良好な需給関係と堅調な料金推移が評価されています。特にウエイスト・コネクションズはM&A戦略により事業範囲を拡大し、廃棄物収集の効率を高め、事業効率を改善させています。

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最終更新:5/31(金) 17:39
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