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30代主婦は「扶養内パート」で生涯1億円損する

4/23(火) 5:10配信

東洋経済オンライン

 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」――。

 私は、主に「家計改善」についてご夫婦から相談を受けることが多いのですが、生きていくうえでの価値観は、それぞれのご夫婦で実に多様です。でも、「夫は外、妻は家」という古い(? )性役割分業の意識は今も根強いような気がします。専業主婦を望む若い女性も多いです。

 今回は、「妻にはなるべく家にいてほしい」と夫が望む一方で、パート勤めの妻は「もっと働きたい」と考えている、アラフォーのご夫婦からの相談です。なぜ妻がもっと働きたいかといえば、家計を補いたいからですが、社会的には専業主婦のまま、夫の扶養の範囲内で働いているほうが得? とも考えています。妻がどれくらいの収入を目指せば、家計はどう変わるのか。老後への備えも念頭に、具体的に見ていきましょう。

■扶養内でパート勤務、社会保険料ゼロは本当に得か? 

 ご夫婦は、41歳のご主人と36歳の奥様です。ご主人の月収は手取りで23万円。奥様は子どもが小学校に入学した頃からパートを始め、週3日の勤務で月8万円。合わせて夫婦で毎月31万円の収入があります。

 ところが、毎月の家計の支出は38万円。毎月7万円を貯蓄から取り崩しており、今のままでは家計が破綻しそうです。

 奥様は年収96万円ですから、「夫の税金の壁(年収150万円以内)」と「妻の社会保険の壁(年収130万円未満)」の両方とも「クリア」しています。ご主人は満額(38万円)の配偶者控除を受けることができますし、奥様は会社員のご主人の社会保険の扶養に入ることができて、保険料を払わずに済んでいます。週3日パートで働いた給与額がそのまま手取り額となっています。

 では、奥様が今のパート勤務を、今のペースで続けていったら、この先どうなるでしょうか。

 現在の36歳から、一般的な定年の60歳になるまで、あと24年間このまま働き続けた場合、奥様は2304万円の収入を得ることになります。ご主人の扶養内、すなわち専業主婦(国民年金の第3号被保険者)として過ごすわけですから、保険料の負担はありません。

 奥様は結婚前に会社勤めの経験があり、そのときは厚生年金に加入し、保険料を自分で負担していました。その数年間の厚生年金も合わせると、奥様の65歳以降の年金受給額は額面で7万円(年間84万円)。65歳から90歳までの25年間受給すると2100万円になります。さっき計算した60歳までに得る就労収入と65歳以降の年金収入を合わせると、4404万円です。

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最終更新:4/23(火) 5:10
東洋経済オンライン

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