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チームも選手も変えた名将。日本バレーにささげた6年間。

4/23(火) 17:01配信

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 日本バレーに一石を投じた名将が去る。

 3月24日、バレーボールのV.LEAGUE DIVISION1男子に所属する豊田合成トレフェルサは、アンデッシュ・クリスティアンソンシニアヘッドコーチ(総監督)と、オポジットのイゴール・オムルチェンが、その日の今季最終戦をもって退団することを発表した。

 試合後には、2人を送り出すセレモニーが行われた。観客席から「フレー! フレー! アンデッシュ」とエールを送られると、アンデッシュ総監督は何度もおじぎして応えた。

殿堂入りも果たしている名将。

 スウェーデン出身のアンデッシュは、現役時代は代表選手として活躍。引退後は指導者となり、スウェーデン代表監督として、1988年ソウル五輪では母国男子を初の五輪出場、7位入賞に導いた。その後、イタリア、ベルギー、ギリシャのクラブチームで監督を歴任。2017年には、バレーボールに多大な功績を残した指導者として「世界バレーボール殿堂」入りを果たした。

 アンデッシュは、'13年に豊田合成の監督に就任すると、それまで4位が最高順位だったチームを激変させ、就任3年目の'15-16シーズンには初のリーグ優勝に導いた。

 全日本の主力がいるわけではなく、イゴール以外には高さのある選手もいない。それでも、ブロックとディグを組織化し、身長がなくても点数が取れる打ち方を徹底するなど、そこにいる選手に合わせた勝ち方を構築した。豊田合成は安定した強さを手に入れ、3年連続でファイナルに進出した。

 昨季からは監督を若いトミー・ティリカイネンに任せ、自身は総監督という立場で指導してきたが、今年、豊田合成を離れることになった。代表を務めている会社が多忙なことや、スウェーデンにいる家族や友人と過ごす時間を増やしたいというのが理由だという。

日本での生活に「満足している」

 「約30年間ほとんどスウェーデンの外にいたから。この2年間はトミーにいろいろなことを教えて、彼はもう問題なく1人でやれるし、私は年をとった。もう70歳だ」

 「(38歳の)イゴールはいつも、『年齢はただの数字にすぎない』と言っていましたよ」と言うと、アンデッシュは、「わかってるよ」と笑った。

 「私は1つの世代を作った。高松(卓矢)、内山(正平)、近(裕崇)、古賀(幸一郎)……。まあ、古賀は私が来る前もいい選手だったけれど。それに傳田(亮太)、白岩(直也)。でもそろそろ次の世代がスタートしなければいけない。私の選手たちは、高松も内山も近も、もう30歳を越えてきている。彼らはまだいいプレーができるけれど、新たな監督が、新しい世代を育て、新しいチームを作っていかなければならない」

 選手への愛着や離れがたさを漂わせながらも、日本で過ごした6年間に「満足している」と語った。

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最終更新:4/23(火) 17:01
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