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新元号令和の始まりとともに野球界にも働き方改革を!中継ぎよ、夢と金をしっかりつかめ!/川口和久WEBコラム

4/24(水) 11:24配信

週刊ベースボールONLINE

中継ぎだけブラック企業でいいの?

 ええ、本日は、お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
 今回、野球ファンのみなさまに訴えたいのは、球界にも働き改革が必要ではないか、ということです。それこそが令和の時代にプロ野球が存続するための……。

 失礼、最近、選挙があって毎日、演説が聞こえてきたので、それふうに書いてみようかと思ったが、面倒なのでやめる。

 世の中は働き改革ということで、どんどん休みが増えている。GWも10連休でしょ。すごいな。24時間働けますか、という栄養ドリンクのCMが流行ったことがあるが、変われば変わるものだ。

 球界で言えば、先発と抑えの“働き方”は、平成で随分変わった。
 先発は中6日、100球以内(実際には120球くらいかな)、抑えは勝ちゲームの1イニングというのが、かなり徹底されている。

 一方で、どんどんブラック企業化しているのが、中継ぎ、セットアッパー。4人、5人とつぎ込む継投野球が当たり前になって、70試合登板ではもう驚かない。それにポストシーズンも加わったら、とんでもない試合数になる。

 今はブルペンの球数を制限している球団もあるようだけど、試合展開次第で出番のはっきりしない中継ぎは、毎試合のようにブルペンで準備し続けなきゃいけない。昨年の契約更改でも、巨人の田原誠次がブルペンの環境改善を訴えていたね。

 俺も投手コーチをしていたから、彼らを酷使した側でもあったが、できるだけ役割をはっきりさせ、出番が自分自身でも分かる起用をしようと思ってやっていた。監督の無茶な命令を止めたりもしたこともある。
 だから、たぶん、そんなに恨まれてはいない、と思う、きっと……。 

 投手に関しては、昭和は先発が最強。完投がたたえられ、給料も一番高かった。

 平成になって継投野球が定着したが、まず注目されたのが、抑え。横浜の大魔神・佐々木主浩、阪神の藤川球児、中日・岩瀬仁紀らは給料がどんどん上がった。

 その中で、取り残されていたのが、中継ぎ。大事な役割なのに、評価基準もセ、パでバラバラで、統一のホールドが導入されたのが、2005年だ。

 なんとなく先発、抑えより下に扱われてきたが、いまは6回で先発が交代しても何の不思議もない時代。リードしていたら、それをきっちり守って9回の抑えにつなぐ、負けていても踏ん張って試合を壊さず、打線の逆襲を待つ大事な役割だ。

 俺が先発時代、7、8回は一番しんどかった。打者も目が慣れるころで、投手も9回になればアドレナリンが出て何とかなるが、一度ヘタる時期。考えてみれば、それをほかの人に委ねるわけだから、今の先発は楽、と言われても仕方がない。

 いわば、後ろから投手起用を考える時代で、勝敗を握る一番大事な仕事と言えるのに、どの球団も使うだけ使うくせに、評価が低いのが、中継ぎになる。

 令和の時代は、残業だらけの彼らの仕事を減らすか、もっと給料を上げてやらなきゃいけないんじゃないかな。

写真=BBM

週刊ベースボール

最終更新:4/24(水) 12:20
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