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【ボクシング】地元・岐阜でメインに臨む佐伯瑠壱斗 初ランク入りを懸け「勝ちたいとしか思っていない」

4/24(水) 12:55配信

ベースボール・マガジン社WEB

 再起を懸けて、地元岐阜のリングに臨む若きボクサーがいる。4月28日(日)、岐阜市文化産業交流センター(じゅうろくプラザ)で行われる『第48回岐阜ボクシングカーニバル』でメインを務める佐伯瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)。大阪から日本フェザー級8位のサウスポー河村真吾(堺東ミツキ)を迎える一戦は、日本ランク入りが懸かった “3度目” のチャンスでもある。

苦い経験も「やっぱりボクシングが好き」

 昨年10月1日の前戦は東京・後楽園ホールに遠征し、当時日本フェザー級6位の大橋健典(角海老宝石)と対戦。まだ9戦目(7勝1KO1敗)だった佐伯に対し、22戦(15勝10KO5敗2分)と倍以上のキャリアがある大橋は、前日本フェザー級王者でもあった。試合終了間際にヒザを着く痛恨のダウンを奪われ、結果は大差の判定負けだったが、大橋が仕掛ける接近戦に苦しみながら、連打でロープ際に追い込むなど見せ場をつくり、最後まで食い下がった。

 敗れたとはいえ初登場の “聖地” で印象を残し、自信につながる試合を経て迎える今回だが、やや伏し目がちに佐伯の口をついて出るのは、昨年3月の苦い経験のことだった。

 愛知・刈谷で開催された興行で初の日本ランカー挑戦が実現するはずが、減量に失敗。計量失格の失態を犯し、セミファイナルに穴を開けてしまった。自らチャンスをフイにした以上に、関係各所に迷惑をかけ、19歳の若者は自責の念にさいなまれた。師匠の横関孝志・岐阜ヨコゼキジム会長もけじめをつけ、例年地元で開催してきた自主興行を1年自粛。責任の重さを痛感させられた。

「自分のせいなんですけど、苦しかったですし、相手の選手のこととか、いろいろ考えて……。ボクシングに戻っていいのか、迷いました」

 悩みに悩んだ末、横関会長に胸の内を打ち明け、頭を下げたのは、ボクシングを失うかもしれない状況で再確認した「自分はやっぱりボクシングが好き」という思いからだった。

 11ヵ月ぶりの復帰戦となる大橋戦までは、大きなプレッシャーとの戦いだったという。無我夢中で練習に打ち込み、階級は上げたものの、体重調整に神経をとがらせ、戻ったリング。勝負に敗れ、もちろん悔しさはあったが、それ以上に「楽しかった」と振り返る。

 普段は地元の内装工事会社に勤め、早朝から働き、仕事を終えてからジムワークに励む。試合が近づけばスパーリングパートナーを求めて名古屋を中心に出稽古に出かけ、帰宅が夜遅くなることも多い。1週間が終わるころにはクタクタになっている。そんな日々が今まで以上にかけがえのないものに感じられる。

「戻ってきて、本当によかったなって思います。ボクシング、やっぱり楽しいなって」

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最終更新:4/24(水) 12:55
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