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そのフェラーリは「たったひとり」のためにつくられた

4/24(水) 12:13配信

WIRED.jp

わたしたちの目に触れることはあるのか?

横から見ると、全体としてはウェッジシェイプ(くさび形)で、特徴的な弧を描く前後のフェンダーと、高く掲げた巨大なカーボンファイバー製リアウイングが際立っている。このウイングは、サーキット走行以外の状況(たとえばペブルビーチへの出品など)では、取り外しが可能だ。

また、特定のレースカテゴリーの車両規定に従う必要もない。このため設計者には、エアロダイナミクスとエンジンを自由に最適化する機会が与えられ、性能は約5パーセント向上した。

今後、このクルマがサーキットを駆ける姿は見られるのだろうか。オーナーがP80/Cをどうするつもりなのかについて、フェラーリは発言を控えている。だが、もしその人物が、やはりカスタムフェラーリを何台も所有する映画監督のジェームズ・グリッケンハウスと同じ考えなら、希望はある。

グリッケンハウスが所有するカスタマイズされたサーキット専用車は、内容の充実した楽しい車載映像とともに、広く世に知られている。彼と同じ趣味をもったこの匿名のエンスージアストも、同様に気前がいいかもしれない。あるいは反対に、このクルマを人前に出すことを惜しむかもしれない。

後者の場合、このクルマは貸し切りのサーキットで個人的に走らせるときにガレージから出るだけで、あとはコレクションに収まり、二度とわたしたちの目には触れないだろう。そうなったら、まさにワンオフ(一度限り)の悲劇である。

ERIC ADAMS

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最終更新:4/24(水) 12:13
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