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【アウディスポーツの衝撃 09】RS3スポーツバックとTT RSクーぺは“小さくて軽いことの重要性”を教えてくれる

4/24(水) 18:00配信

Webモーターマガジン

ただ小さいのではなく、軽さのプライオリティを追求

アウディスポーツが追い求めているものとは何か。理想とするものは何か。RS 3 スポーツバックとTT RS クーぺに乗ると、目指すものが見えてくる。(Motor Magazine2018年11月号より)

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「RS3」と「TT RS」は、アウディスポーツというブランドの中で「もっともコンパクトな一員」と言えるモデルたちだ。

ただ単に「そのコンパクトさこそが、日本の道に打ってつけ」なだけでなく、実はことさらに高いブランド力を備えている。それは両モデルともに“Sトロニック”という愛称の7速DCTとの組み合わせで、「特別な心臓」を搭載することに由来する。それがアウディブランドのハイスペックを象徴する直列5気筒エンジンだ。

ターボチャージャーの助けを借りているとはいえ、2.5Lで400psを発揮するこのエンジンの起源は、40年以上前にまで遡る。6気筒に勝るコンパクトさや4気筒を凌駕するスムーズさなどが評価され、かつてはボルボ/フォードやフィアット/アルファロメオなどにも採用されていた。

しかしその後のV型6気筒エンジンのコンパクト化や、このところのダウンサイズ/レスシリンダー化の流れなどを受けて、徐々に消滅。今では、まさに「アウディスポーツが手掛ける一部のモデルに用いられる孤高の存在」という状況に至っている。しかしアウディはむしろ、その独自性を他のモデルなどと明確に差別化できるアイコンとして、積極的にアピールしていることが興味深い。

最新モデルに搭載されるのは、実はRSモデル用2.5Lエンジンとしては2世代目。従来型に対して実にプラス60psものアドバンテージを持ち、400psの大台に達した。

エンジンブロックやクランクシャフト、オイルパンやオイルポンプなどの設計は、まったく異なる。効率化という時代の要請に応えるべく、大幅なフリクション低減を図ると同時に26kgもの軽量化を実現している。

このパワーユニットに、アウディ自慢の4WDシステム「クワトロ」を組み合わせたRS3は、まさに「脱兎のごとき加速力」を体感させてくれた。その比類なく高いトラクション能力のおかげで、0→100km/h加速をわずかに4.1秒でクリア。もはやスーパーカー級のデータを実現しつつ、ベースであるA3と同じくハッチバックモデルとしてのユーティリティ性能をすべてキープしていることが凄い。

一見「普通の5ドアハッチバック」として見過ごされてしまいそうなモデルが、独特の5気筒サウンドを残しながら一瞬にして視界から走り去るシーンを想像すると、やっぱりワクワクする。そうした見た目と走りのギャップ感もまた、「RS3というモデルのカッコ良さ」を象徴する一面と言えるかもしれない。

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最終更新:4/24(水) 18:00
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