ここから本文です

大坂なおみは東京五輪に出場できるか。日本女子テニスの新たな問題

4/24(水) 7:22配信

webスポルティーバ

 女子国別対抗戦フェドカップ・ワールドグループ(以下WG)II・プレーオフ(入れ替え戦)「日本vsオランダ」で、日本(ITF国別ランキング17位)は、ホームコートアドバンテージを生かして、オランダ(同14位)を4勝0敗で破った。

【写真】世界ランク1位を維持する大坂なおみ

 2月にスペインとの1回戦で敗れたため、グループ残留をかけてプレーオフにまわった日本。シングルスで土居美咲(WTAランキング104位、4月15日づけ/以下同)が2勝、日比野菜緒(112位)が1勝を挙げ、3連勝でチームの勝利を確定させて残留を決めた。

 日本の勝利に大きく貢献した土居は、ホッとした表情を浮かべてオランダ戦を振り返り、日本がWGに留まる意義を次のように語った。

「(地域ゾーンと比べて)やっぱりモチベーションが上がります。(オランダ戦での)昨日と今日の勝利は、日本女子テニスにとっては、ものすごく希望のある勝利だったんじゃないかなと思います」

 敗れたオランダ代表のポール・ハールヒュース監督は、日本代表との力の差を素直に認めた。

「はるかに日本チームが勝っていたと思います。あそこのポイントを取っていればとか、ちょっと惜しかったねとか、そういう次元の問題ではなかった」

 土橋登志久監督は、日本がWGに留まるべきチームであることを力強く語りつつ、さらなる高みを目指している。

「チーム日本として、WGに残留すること、そして常にここで戦うことを目標に掲げています。戦う力があることは証明できた。こういう戦いをしていけば、いつかはさらに上を目指していける」

 今回の日本代表は、土居、奈良くるみ(169位)、日比野、青山修子(ダブルス44位)、穂積絵莉(ダブルス31位)で構成され、日本トップランカーの大坂なおみ(1位)は代表を辞退して不参加だった。

 3月下旬のWTAマイアミ大会で大坂は、「次に出場する試合は?」と質問をされた時に、WTAシュツットガルト大会(ドイツ、4月22日~)と答えていた。つまり、大坂は個人戦を優先し、4月からのヨーロッパクレーシーズンに備えることを選択したのだ。

 マイアミには、土橋監督も視察のために足を運んでおり、大坂へフェドカップ出場を要請したものの残念ながらその思いは叶わなかった。土橋監督は、大坂との交渉を「グランドスラムで何回も優勝したロジャー・フェデラーやセリーナ・ウィリアムズといったトップクラスの選手を説得するようなものだ」とたとえた。

「(大坂に)フェドカップへのオファーをしたのは事実ですし、(大坂が)個人の大会を優先したいということで、今回辞退したのも事実です」

 今回、大坂がフェドカップに出場しなかったことで、多くの関係者が気をもんだのが、2020年東京オリンピックへの出場権のことだ。

 プロテニス選手がオリンピックに出場するには、オリンピックとオリンピックの間の4年で、国別代表戦に3回出場しなければならない。さらにそのうちの1回は、オリンピックの1年前、あるいは開催年に代表としてプレーしなければならない。

 大坂は、すでに2017年2月のアジア・オセアニアゾーンIでの地域予選と、2018年4月のWGIIプレーオフ・イギリス戦に出場しているが、東京オリンピック出場条件のためには、あと1回、国別代表戦でプレーしなければならない。

 ただ、ワールドツアーが確立しているプロテニス界にとって、4年に1回オリンピックは、最高峰の大会ではなく特殊なイベントである。

1/2ページ

最終更新:4/24(水) 7:22
webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

スポルティーバ
4月4日(木)発売

定価 本体1,800円+税

フィギュア特集『羽生結弦は超えていく』
■羽生結弦 世界選手権レポート
■羽生結弦 グランプリシリーズプレーバック
■宇野昌磨、髙橋大輔、紀平梨花、坂本花織ほか

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事