ここから本文です

原油市場の動向と見通し

4/24(水) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

世界の原油需要

世界の原油需要は2018年の日量9,920万バレルから2024年には同1億640万バレルに増加するものと思われます。増加分の大半は新興国の需要の伸び(日量+700万バレル)によるものであり、アジアの伸びが最も大きい(同+440万バレル)と見られます。一方、先進国の需要の伸びは横ばい(同+20万バレル)に留まりそうです。新興国の需要が従来予想から下方修正(同-50万バレル)される一方で、先進国の需要は予想以上の景況の改善を受け上方修正(同+80万バレル)されています。

最近の石油化学関連施設の新設投資が世界の原油需要を日量220万バレル増加させるほか、主に新興国の航空機を使った旅行の増加が2024年までのジェット燃料消費を同90万バレル押し上げると見られます。また、国際海事機関(IMO)による船舶燃料油中の硫黄含有量の上限規制を受けた重油から軽油への転換も需要の押し上げ要因になると考えます。

2018年下半期には、経済協力開発機構(OECD)加盟国の需要減を受け、世界の原油需要が日量-95万バレル(前年同期比)と伸び悩みました。一方、2019年については、先進国では需要の回復、新興国では需要の安定が見込まれることから、世界全体の需要の伸びは日量140万バレルと、2018年の同130万バレルを僅かながら上回ることが予想されます。

世界の景況感の大幅な悪化

原油需要を下支えする要因のうち、世界経済の先行きに対する信頼感は、米中貿易摩擦の継続を受け2018年末に大幅に悪化しました。実際のところ、景況感が悪化し、経済統計が景気減速の兆しを示唆し始める中、世界経済の景気後退局面(リセッション)入りを巡る懸念が強まりました。
 

直近の景気先行指標には経済の著しい減速を確認するものが多いとはいえ、年内のリセッションを示唆しているとは思われません。ピクテの世界輸出先行指数は前年同月比+1.8%と鈍化しつつもプラスの伸びを維持しており、足元の貿易の縮小は一時的なものに過ぎないと思われます。
 

アジアひいては世界全体の出荷の激減は、主に米中の貿易協議に起因すると思われます。

2/5ページ

最終更新:5/31(金) 17:33
幻冬舎ゴールドオンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

富裕層・企業オーナー必読!「知識武装し、行動する」ためのWEBメディア。「資産防衛」に関する最新情報とノウハウを配信!

幻冬舎ゴールドオンラインの前後の記事

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事