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相模鉄道「都心直通」で誕生、20年ぶりの新駅は何がスゴいのか?

4/24(水) 8:46配信

bizSPA!フレッシュ

「皆様御覧ください。相鉄・JR直通線の開業日は、2019年11月30日となります。新たに誕生する、羽沢横浜国大駅も同時開業となります。相鉄線はいよいよ西谷(にしや)駅から、羽沢横浜国大駅を通り、JR線に乗り入れて、新宿方面と相互直通運転を開始いたします」

⇒【写真】「羽沢横浜国大駅」地上コンコースの天井

 司会の女性が落ち着いた口調で、相鉄(相模鉄道)とJR東日本の相互直通運転開始日を報道陣に発表した。事業認定から13年という長い歳月を経ての開業に、滝澤秀之相模鉄道社長、廣川隆JR東日本横浜支社長は安堵の表情を浮かべていた。令和初の新線開業により、相鉄の車両はついに“花の都、大東京”に顔を出す。

新法制定後、初の鉄道路線がついに開業へ

「都市鉄道等利便増進法」は2005年に制定。都市鉄道の既存ストックを有効に活用して行なう速達性の向上、駅施設の利用円滑化を対象とした鉄道整備手法である。この制度は、整備主体と営業主体が分離する「受益活用型上下分離方式」が採用されている。

 その第1号案件として、相鉄本線西谷駅を起点とした「神奈川東部方面線」が決まり、相鉄・JR直通線(約2.7キロ)が2006年11月21日に、相鉄・東急直通線(約10.0キロ)が2007年4月11日にそれぞれ国土交通大臣より事業認定された。

 各線の事業費については、国、地方公共団体(神奈川県、横浜市)、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸機構)が3分の1ずつ負担。相鉄と東急(東京急行電鉄)が施設使用料(受益相当額)を鉄道・運輸機構に支払う。また、神奈川東部方面線のうち、日吉―新横浜(仮称)間は「東急新横浜線」、新横浜―西谷間は「相鉄新横浜線」という路線名称が決まった。

 2019年11月30日に開業する相鉄新横浜線は、羽沢横浜国大―西谷間の1区間のみ。新横浜―羽沢横浜国大間および、東急新横浜線は、2022年度下期の開業を目指す。

混雑緩和に対する相鉄・JR東日本の見解

 相鉄・JR直通線、毎時の片道運転本数は、朝ラッシュ時4本、その他の時間帯は2~3本の予定である。ちなみに、都心直通列車はすべて新宿方面行きで、東京方面へ向かう予定はない。

 相鉄の滝澤秀之社長によると、相鉄・JR直通線は1日7万人の利用を見込んでいるという。2017年度の横浜駅の1日平均乗降人員は42万8218人なので、単純計算すれば35万人に緩和される。また、朝ラッシュ時最混雑区間の本線平沼橋―横浜間の混雑率は133%から10%緩和される見込みだという。

 一方、JR東日本の廣川隆横浜支社長は、相鉄・JR直通線列車の新設でも、横須賀線及び、湘南新宿ライン武蔵小杉―西大井間の混雑率196%が大きく緩和されないと見ている。その多くは長い15両編成に対し、相鉄直通列車は短い10両編成だからであろう(注、横須賀線は15両編成と11両編成、湘南新宿ラインは15両編成と10両編成で運転)。

 参考までに、2019年3月16日のダイヤ改正で、朝ラッシュ時に上り列車1本増発し、「一定程度ながら混雑率が落ち着いている」(廣川支社長談)そうだ。

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最終更新:4/24(水) 8:46
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