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令和は広い軒下と広大なリビングで「家族が心を寄せ合う時代」に。全国唯一の積水ハウスのモデルハウスを見学

4/24(水) 16:55配信

ウォーカープラス

多くの人にとって、人生で一番大きな買い物は住宅であるといわれ、それゆえに住宅購入前には住宅展示場に脚を運び、どのメーカーの家がいいかを真剣に検討するもの。仙台市の郊外にある住宅展示場「泉ハウジングパーク寺岡 POLKU」の中に、全国でもまだ1棟だけ「シャーウッドGravis Bellsa(グラヴィス ベルサ) モダンライン」が展示されている。広く屋根のついたバルコニー、いわゆる「軒下空間」を1階部分と2階部分に設ける新発想を取り入れた積水ハウスのモデルハウスだ。

【写真を見る】 スローリビングと名付けられたリビング側の軒下空間

軒下からリビング、ダイニングまでがフルフラットのワンフロア。しかも床から天井まで届く大きなガラスサッシのみで仕切られているのだ。このユニークな家の取材を通じて“現代の家族の幸せの形”が見えてきた。

■ 温故知新。現代の家族にピッタリの「広大なリビング」

白川郷の合掌造りをはじめとする昔からの日本家屋の多くは、囲炉裏(いろり)を中心とする家族が集まる広いスペースがあった。食事も団らんもすべてが囲炉裏を中心に行われていた。

しかし戦後、公団住宅の登場によりその流れは一変する。部屋は最初から機能ごとに分けられ、大きさが決められていったのだ。寝食分離思想(DKプラン)である。それにリビングを加えたLDKというスタイルが確立され、戦後70年近く経過する今でも続いている。

この思想が生まれたのは、住宅の耐震性であったり建築コストの削減、マンションやアパートといった狭い床下面積を効率よく使うためといった、いわゆるハード面から導き出されたものだ。

しかし実際の家の使われ方を見ると、個々に部屋があっても、気づけばリビングに家族が集まっている。そして一定の距離をとりながら、それぞれ自由なことをしている。それならばリビングを可能な限り広くすることが、家族にとって幸せではないだろうか。積水ハウスで「無形価値」、つまりソフト面で住宅を考える「住生活研究所」がこのように導き出した研究結果と同社の技術力を元に、昨年10月に仕切りのない広大なリビング空間をもつ家「ファミリースイート」が誕生した。

現在同社注文住宅のうち3割の人が、ファミリースイートを選び、その数は増加傾向だという。大きな空間なら家具で自由にエリアを分けることができるし、子供が独立し夫が定年退職後、若干の改装でカフェやビストロ、カルチャースクールといったことだってできる。

広大なリビングが家族を幸せにするという発想をさらに進化させたのが、この「リビングからシームレスに広がる軒下のある家」だ。軒下は古来から日本家屋にある屋根のついた半屋外の空間のこと。

軒下は、室内から外を見ると実際の部屋以上の広がりを得る効果があるほか、例えば夏の直射日光を防ぎながら、陽の光を部屋に取り込んでいた。そして人は半屋外の空間で夕涼みをするなど寛いでいた。同社はこの軒下に着目、このリビングに広い軒下空間をつけることで、さらなる「家族の幸せが生まれる」と提案しているわけだ。

「家族はリビングの中でも、日当たりのよい場所を好む傾向があります。ですので窓サッシを大きくしました」と、この家のデザイナーは語る。家族がリビングに自然と集まる。家族が集まれば、自然と会話が生まれ、絆が生まれる。より家族が幸せになる、というわけだ。

実際に部屋の中を見回すと、軒下空間とリビングを間仕切りする大きな窓サッシにより照明設備もあまりつけなくても部屋の中は柔らかな陽だまりに包み込まれていた。そして床面だけでなく天井面もフルフラット。さらに窓サッシまでもがフラットにそろえられている。通常、部屋とバルコニーの間には何らかの段差があるものだが、まったくないことに驚きだ。

そして、フラットで開放的、そして大きく明るいリビングを見ながら、新しいのだけれど、どこか落ち着く自分に気がついた。それは、この家には日本人が先祖代々住んでいた日本家屋の思想が息づいているからだろう。

しかしここまで窓を広くしてしまったら、冬は寒くないのだろうか。「これだけ広いリビングですので、光熱費のことはよく尋ねられます。ですが家そのものの断熱効果も高めていますので、部屋の明るさと相まって、光熱費は従来の一軒家に比べて低く抑えられます」と担当者は語る。ちなみに一般的な大きさの家屋の場合、月々の光熱費は5000円程度。「断熱材や大きな窓サッシなど、どうしても建築費(イニシャルコスト)は上がってしまいます。ですがランニングコストが抑えられることをお話すると、大抵の方はランニングコストを抑える方向を選択されますね」と担当者は笑顔で答える。

■ 家族構成と幸せを考えた注文住宅

この家族の幸せを実現するハウスをもう少し細かく見てみよう。

1階の見取り図を見ると、15.5帖のダイニング・キッチンと16.1帖のリビングのワンフロアを中央に、部屋や階段が配置されている。玄関を開けると階段が見える、という形ではない。これはアイデアもの、と思ったのは、キッチンからスタディルームと呼ばれる勉強用の部屋が見渡せるようになっている。

「ママがキッチンで料理をしながら、お子さんの様子が見守れるように、と考えて用意しました」という。小さい頃はここで子供が勉強し、大きくなったら書斎にも使えるというわけだ。

2階でまず目を惹くのは、16.9帖の主寝室とバースペースを一体とした大空間に、1階同様のフラットバルコニーの設置。まるでリゾートホテルの雰囲気だ。

このバースペースを設けたのは「外で飲むより家で飲んだ方が夫婦のコミュニケーションが取れますし、健康にもいいそうです」と設計者は語る。夫婦のことも考えられていることに脱帽だ。

そして注目は主寝室からウォークインクローゼットへの導線の先にある、洗濯機のある洗面所や浴室といった水回りがあること。お手洗いも2階だ。

通常水回りは1階に用意されがちだ。「水回りを2階に配置したのは、リビングを広く使うためもありますが、生活導線を考えてのことです。お風呂に入って寝る、お風呂に入った時に着替えは洗濯機に入れますよね。ですので浴室の隣に配置しています」という。ちなみに「以前は洗濯機をキッチンの近くに配置することが多かったかと思います。ですが今は全自動式が主流で奥様が昔のように常に監視する必要はありませんから2階でも問題はないかと思います」という。家電の進化と共に、ライフスタイルは変わっていき、結果として家が変わるという一端を見た気がした。

これらの配置は、あくまでも一例であって、設計士と相談しながらレイアウトは比較的自由に配置される。「ライフスタイルや家族構成を伺いながら、ご相談しながらスケッチを書いてご提案させて頂いております。平均して約2カ月ほどで設計図は完成し、その後4カ月ほどで建築が終わりお引渡しとなります」とのこと。契約後半年でほぼオーダーメイドの戸建ての家が完成する。住宅とともに、人生で大きな買い物の一つに車が挙げられるが、人気車種になると1~2年待ちであることを思うと、そのスピードには驚くしかない。

さて、気になるお値段だが、注文住宅ゆえコレといった定価はない。ただ参考として3.3平方メートルあたり鉄骨住宅の「イズ・ロイエ WA MODERN」の場合72万4000円(税抜)から、ここで紹介している木造住宅の「シャーウッド Gravis Bellsa モダンライン」の場合73万8000円(税抜)となっている。また参考までに住宅支援機構がフラット35利用者の調査結果によると注文住宅の所要資金における全国平均は2017年度で3359万円。平均延床面積は128.2平方メートルだという。ちょっと乱暴な計算をすると、全国平均の延床面積の家を「シャーウッド Gravis Bellsa モダンライン」で建設する場合、最低金額2867万円(税抜)からできる可能性がある、ということだ。「仙台地区では30代で戸建てを建てられる方が多く、中には20代中頃のご夫婦が購入されたこともありました」という。決して手の届かない商品ではないようだ。

取材中にも、2組の夫婦が見学に訪れていた。いずれも30代の中頃で、そのうちの1組は小さなお子さん連れ。これだけの大きなリビングゆえ、子供は大はしゃぎだ。その様子を見ながら「確かに広いリビングは魅力的だし、このお子さんが大きくなり、勉強しているかどうかを奥様がキッチンから見守るのかな」などと失礼ながら思ってしまった。

このモデルハウスには、1日平均5組、平日になると数十組の方が訪れるという。残念ながら「広大なリビング+広い軒下空間」のある「幸せの家」の見本は、まだ全国でも仙台の1棟だけ。戸建て住宅を検討されている方は、一度見学されることをオススメしたい。

2019(平成30)年4月1日、安倍首相は新しい元号「令和」について談話の中で「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味を込めたと説明した。昭和に生まれた寝食分離のLDK思想は平成の終わりまで約70年続き、日本人の核家族化を加速させた。しかし令和は、開放感あふれる軒下とつながった広大なリビングのもと「家族が心を寄せ合う時代」がやってくる、そう思える家であった。

(東京ウォーカー(全国版)・栗原祥光)

最終更新:4/24(水) 18:06
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