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傘下入りで開眼? 三菱デリカの大胆マスクは日産譲り

4/25(木) 10:12配信

NIKKEI STYLE

大胆なマスクで有名なトヨタ「アルファード」や「ヴェルファイア」の影響もあるのか、昨今の国産ミニバンは出るたびに顔が派手になっている。「目立ったほうが勝ち」と言わんばかりだが、2019年春にはさらに強烈な「ファミリー」が登場した。三菱自動車の新型「デリカD:5」だ。小沢コージ氏によるとその戦略には日産自動車の影響も見られるという。

■まるで「ロボット系マントヒヒ顔」

ついにこの領域まで来たか! そう思わされたのが、19年2月に出たばかりの三菱自動車「デリカD:5」だ。自慢のオールラウンダーミニバンで、高い走破性を発揮する独自の4WDシステムや、国産ミニバンで唯一のクリーンディーゼルエンジンが売りのクルマ。

今回は07年にフルモデルチェンジして以来のビッグマイナーチェンジであり、エンジン、ボディー、足回り、トランスミッション、内装と全面的に改良しているが、やはり最大の注目はデザインチェンジだろう。

一新したのは人気のディーゼルモデルのみだが、標準ボディーのフロントマスクのインパクトがとにかく大きい。鮮烈な横一線のフロントグリルはもちろん、左右に配されたタテ型の2連LEDライトも主張が強い。直線的でありつつ動物の頬のようにエグれていて、ある意味、「ロボット化したマントヒヒ」のようだ。

標準ボディーは「ヒゲでもそりますか?」と言わんばかりの電気シェーバーの刃のような模様のグリルで、一方の「アーバンギア」仕様は未来的なストライプ状のグリルを備えている。

機能の一部がフェイク(見せかけ)なのも特徴で、グリル脇の横型LEDライトはヘッドライトかと思いきや単なるポジションライトで、本当のヘッドライトは縦型LEDライトといった具合。内側がハイビーム、外側がロービームを担当し、夜間の顔つきはより大胆で未来的だ。

■フルモデルチェンジ並みのマイナーチェンジ

この「ビックリ顔作戦」は、現在の三菱自動車の苦境とチャレンジ精神を表している。今回12年ぶりの改良でありながら、ボディーの骨格から一新するフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジに留まったのはやはり、日産傘下で再起を目指す三菱自動車の厳しい台所事情を思わせる。

ただ基本の骨格こそ変えていないとはいえ、フロント部分はデザインに加えて一部のフレームや電動パワーステ―ションシステムまで一新し、乗り心地はしなやかでステアリングフィールも質感が高い。

前述のディーゼルエンジンも新世代の「尿素SCRシステム(アンモニアを使って窒素酸化物を減らす排ガス浄化システム)」を初めて導入し、新たに8段ATと組み合わせた。

結果として、最高出力は2ps下がったものの最大トルクは20Nm上がり、出足の力強さがアップした。ATを多段化し防音材も追加したため、高速走行ではサルーン並みに静かだ。ディーゼルモデルは全車で先進安全技術の「e-Assist」が標準装備されている。
※編集部注:最高出力とトルクの関係性は「最高出力=トルク×回転数」。自転車に例えると、トルクはペダルを踏み込む力、出力はトルクにペダルの回転数をかけたもの。トルクが大きいほどより加速し、出力が大きいほどスピードが出やすい。

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最終更新:4/25(木) 12:15
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