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『きのう何食べた?』、普通ではない“特別な時間”を描くドラマ

4/25(木) 8:40配信

コンフィデンス

 放送開始前から多くのドラマファンの間で「今クールの大本命」と期待されていた、西島秀俊&内野聖陽W主演のドラマ24『きのう何食べた?』(テレビ東京)。よしながふみ氏の同名人気コミックのドラマ化で、2LDKのアパートで月2万5000円の食費で暮らす、弁護士のシロさん(西島)と美容師のケンジというアラフォーの男性同士カップルの日常を描く作品だ。

【写真】特別な時間を過ごす、2人のデートでの微笑ましい様子

■ゲイカップルの「ほのぼのとした日常」を描く理由

『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)のほか、『女子的生活』『弟の夫』(NHK)、『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)、さらに今クールの『腐女子、うっかりゲイに告る』(NHK)など、近年はLGBTを扱うドラマが増えている。こうした流れを受け、「男女の恋愛と変わらない、普通の王道恋愛ドラマとして描かれている」と語られることは多い。

 しかし、本当にそうだろうか。『きのう何食べた?』で描かれているのは、とりわけほのぼのとした静かな「日常」だ。そして、それはちっとも当たり前なんかじゃない、普通じゃない。互いの注意深い暮らしと思慮深さ、深い愛情の上にギリギリに成り立っている、特別に大切な時間に見えるのだ。

 シロさんは45歳の弁護士で、容姿も良く、ゲイであることを隠して生きている。料理上手で、倹約家。お金の管理にも摂取カロリーにも非常にストイック。しかし、仕事に対しては「やりがいは求めず、毎日18時に上がれることを最優先」している。

 一方、ケンジは43歳の美容師で、貯金もなく、余計なモノもつい買ってしまう、無邪気で素直なタイプ。職場でもお客さん相手にも、自分がゲイであることをカミングアウトしている。

 一見、年上でしっかり者であまり感情を表に出さないシロさんだが、西島の抑えた演技のなかに、意外に情に厚く、「巻き込まれ体質」であることが滲み出ていて、それが作品におかしみを与えている。逆に、素直で無邪気で優しく、フワフワしているように見えるケンジだが、内野の表現に見える繊細な目配りや優しさは、強さや包容力を感じさせ、ケンジがリードしているカップルなのだろうことを想像させる。ふたりの空気感は実に自然で、ほのぼのと心地よい。

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最終更新:4/25(木) 8:40
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