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報道の自由度を妨げるものは

4/25(木) 11:02配信

Japan In-depth

3.巨大プラットフォームとニュース提供社との関係性

Yahoo!やGoogleニュースなどの巨大プラットフォーマーの存在により、小さくても質の良い情報提供をしているメディアは経営が厳しいと安倍氏は指摘した。ニュース制作にはお金がかかるが、読者は記事にお金を払おうとしない。よって、「情報発信は簡単になったが、質の良い記事をどう届けていったらいいのかという問題がある。」と述べた。

また山口氏も、「プラットフォーマーの人たちは、ジャーナリズムに興味がないようだ。読者は(プラットフォームを)メディアだと思って見ているかもしれないが、彼らにとってニュースはPVを集めるための“撒き餌”でしかない。最近グノシーやスマートニュースに、クーポンというコーナーがある。ニュースはクーポンと同じ扱いだ。」と述べた。

4.情報の受け手側の問題

次に安倍氏は、受け手側の意識の変化について次のように指摘した。「最近、多くの人がLINEなどのメッセージングアプリが提供するニュース配信でニュースを知ることが多い。プッシュ通知で一日に3~4回配信されるので、速報を知ることが出来るようになった。しかし、ニュースの受け手は見出しを見て満足し、それ以上知ろうとしない。ニュースの伝播速度は上ったが、その背景まで考えようとしない人たちが増えている。」と述べると共に、このような現状を「小見出しに支配されている。」と表現した。

山口氏は、新聞などの部数の著しい低下から分かるように、「人が、情報とかニュースとか、記事に対してお金を払ってくれなくなった。民主主義のコストは誰が払うのか?本当にそれで良いのか、視聴者や読者のみなさんに考えてほしい。」と述べた。Yahoo!は試みのひとつとして、ニュースの一部に課金制度を取り入れ始めている。

また、安倍氏は政党側がインターネットを使いこなせていない部分が、受け手側の関心を低下させていることを指摘した。「有権者も知りたい。どの政党がどういう政策で、どう活動をしているのか。過去どういう発言をしてるのか、HPなどにデータベースがないため、(取材をする時)苦労する。」と述べ、SNSなどのデジタルツールを最大限に利用し、積極的に情報発信すべきだと主張した。

本間氏も野党の杉尾氏に対し、「広報宣伝の部署が決定的に足りていない。どんなに小さい単位だとしても、広報宣伝を考える係は絶対必要だと思う。」と賛同した。杉尾氏は、「人もいなければ金もない、というところでやるのは確かに大変だが、やらなきゃいけない、精一杯取り組んでいく。」と、地道に諦めずに活動を継続していくことを表明した。

Japan In-depth編集部(高橋十詠)

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最終更新:4/25(木) 11:02
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