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【平成スポーツカー図鑑 18】オートザム AZー1(PG6SA型)はガルウイングとシビアな操縦性が魅力の本格派ミッドシップ(平成4年)

4/25(木) 12:00配信

Webモーターマガジン

スズキから供給されたエンジンは軽自動車最強

新しい元号が「令和」に決まり、いよいよ平成が終わろうとしているが、この時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを紹介する連載企画。第18回はビート、カプチーノと合わせて“ABCトリオ”と呼ばれた「PG6SA型オートザム AZー1」(平成4年<1992年>10月発売)だ。

オートザムAZ-1が登場した平成4年は個性化時代の幕開けだった

ミッドシップスポーツのエッセンスを軽自動車規格に詰め込んだという点ではビートと同じだが、フレームだけで走れるほど強固なスチールモノコックに、ストレスフリーゆえに自由に造形できるFRP製ボディ外皮を貼り付け、ガルウイングドアを成立させるなど、AZー1の成り立ちはまったく異なる。

当時マツダの5チャンネル化で誕生したオートザム店で販売されたため、ブランド名はマツダではなくオートザムだった。AZはオートザム(AUTOZAM)の略だ。

エンジンはスズキから供給されるF6A型ターボで、当時の軽自動車最強。これを運転席直後に横置き搭載している。前後重量配分は44:56で、先発のビートとほぼ同じだった。

ABCトリオの一角だったが3年で生産終了に

ボディ剛性を高めるためセンターとサイドメンバーは限界まで太くされた結果、キャビンは狭くシート幅は最小限で、体格の良い人は着座できないほどタイトだった。

それでもロックtoロック2.2回転の超クイックなステアリングホイールを握れば、文字どおりカミソリの切れ味を示すハンドリングが味わえた。

反面あまりにシャープすぎ、サスペンションとタイヤの容量不足もあってスピンに陥りやすく、操縦には繊細な操作が要求されたのも事実だ。

ビート、カプチーノとともにABCトリオ(頭文字から呼ばれた)の一角をなし、スズキにOEM供給したモデルがキャラの名で販売されたりもしたが、尖鋭的すぎるハンドリングと実用性の低さがネックとなり、95年末にわずか3年で生産を終了した。

オートザム AZー1(1992年)主要諸元

・全長×全幅×全高:3295×1395×1150mm ・ホイールベース:2235mm ・車両重量:720kg ・エンジン型式/種類:F6A型/直3DOHCターボ ・排気量:657cc ・最高出力:64ps/6500rpm ・最大トルク:8.7kgm/4000rpm ・トランスミッション:5速MT ・タイヤサイズ:155/65R13 ・車両価格:149万8000円

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最終更新:4/25(木) 12:00
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