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【RIZIN】明暗を分けた北岡のブレーク、そしてサトシの日本マットへの想い

4/25(木) 13:36配信

ゴング格闘技

2R序盤に勝敗の分岐点となる大きな展開

4月21日(日)神奈川・横浜アリーナにて開催された『RIZIN.15』で、プロ70戦目となる北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)と、プロ8戦目でこれまでMMA無敗のホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)が対戦した。

【写真】バックを奪ったサトシだが北岡も極めさせず

2017年ムンジアル(世界柔術選手権)黒帯ライト級準優勝のサトシは日系ブラジリアン。ブラジリアン柔術の黒帯のなかでもトップ中のトップが呼ばれる“スーパー黒帯”の一人で、浜松のボンサイ柔術で兄弟とともに同地に根を張り、日本柔術界の至宝と呼ばれるほどの活躍をしてきた。

MMA(総合格闘技)では北岡戦まで7戦無敗。これまでエドモンド金子、チアゴ・オリヴェイラといった実力者に勝利しているものの、北岡ほどのキャリアと実績のある選手との対戦は初めてとなる。迎え撃つ北岡は、サトシ戦に向け、「この2年ほど試行錯誤して形になってきた」という自身のMMAをぶつける構えだった。

試合は、それぞれの経験とバックボーン、さらにファイトスピリットが溢れる熱闘に。

1Rは、北岡が短いリーチながらこれまでに磨いてきたステップからの打撃で先制。そこからアプローチしての組みの展開でもがぶりでサトシの頭を下げさせ、ヒザ蹴りで出血を誘い、ギロチンで決定機を作る。さらに打撃でロープに詰めてのダブルレッグ(両足タックル)でテイクダウンを奪うなど、北岡が試合を作っていく展開だった。

しかし、2R序盤、勝敗の分岐点となる大きな瞬間が訪れる。

再開はスタンドからだった

サトシの右ストレートを受けた北岡は、2発目を絶妙のタイミングでダッキングしながら再びダブルレッグのタックルへ。相手の尻下でクラッチを組んだ北岡はパワフルに持ち上げ、足を払うようにテイクダウンを奪うと、片足を抜きすぐさまサイドポジションでサトシに背中をつけさせ抑え込むことに成功する。

このサイドからの仕掛けは北岡の得意とするところ。もしも相手が抑え込みから無理に逃げて立とうとすれば、その際でギロチンも狙える形だ。

しかし、ここで北岡は出血を気にして顔の血を2度ぬぐうと、レフェリーがストップ、ブレークを命じる。北岡にドクターチェックが入る。左瞼からの出血。止血する北岡。血が止まり、試合再開となるも、それはスタンドからとなった──。

トップ柔術家として足が効くサトシをMMAの攻防のなかでパスガードしていた北岡。このスタンドでの再開は、競技運営部門によると「レフェリー判断によるもの」だという。

ルール上、ブレークからの再開が必ずスタンドからと定められているわけではなく、「膠着ブレークからスタンド再開」されることもあれば、「ストップ・ドント・ムーブからドクターチェックなどの後、ブレーク前と同じポジションから再開」されることもあり、選手に最も近い場所から状況を目視しているレフェリーの判断、そしてリングサイドのサブレフェリーの確認のもと、試合は行われている。

北岡vsサトシ戦では、サイドを奪った北岡が出血のため動きが止まったところにブレークが入り、ドクターチェックの後、試合は「流れるように」スタンド再開となっていった。瞬間・瞬間で試合は展開していくため、難しい判断ではあるが、絶対的に有利なポジションを奪っていた北岡が「膠着ブレークからスタンド再開」に近い形になったのは、レフェリングに再考の余地があり、北岡にとっては不運な形となっただろう。

その後も再び北岡はダブルレッグでテイクダウンを奪ってはいるが足を越えて抑え込むことはできず、逆にサトシの下からの三角絞めや腕十字などの仕掛け、バックからの攻めを防ぐなど、受けの動きのなかで消耗し、ガードの上に留まりながら息づかいは荒くなっていった。そして、その後のスタンドでサトシの右を浴び、北岡はマットに沈んだ。

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最終更新:4/25(木) 13:50
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