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あの「ブラックホール撮影成功」世界各国の記者発表を見比べてみたら

4/25(木) 10:00配信

現代ビジネス

このブラックホールに名前をつけよう!

 2019年4月10日、米国東部夏時間9時7分。アメリカ・ワシントン。

 「これです」という厳(おごそ)かな声ののち、ブラックホールの写真がスクリーンに映ると、記者発表の会場は一瞬しずまり、やがて拍手が起こった。

 その写真は同時刻にベルギー・ブリュッセルでも映し出され、やはり拍手が起こった。

 同時刻(日本時間22時7分)の東京では、その写真に拍手ではなく「おおっ」というどよめきがわきあがった。

 ぼんやり光るオレンジ色のドーナッツのようなブラックホールの写真は、中国、台湾、チリも合わせた世界6カ所で同時に発表され、インターネットを通じて世界中に一気に広まった。

 すでに大きく報じられているとおり、ブラックホールの直接撮影は史上初の快挙だ。ハワイや北米、チリ、南極の電波望遠鏡をつないで地球サイズの望遠鏡を作り上げ、この写真を撮影した国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」(EHT)も大きく取り上げられている。

 今回撮影されたのは、地球から5500万光年離れたM87銀河の中心にある巨大ブラックホールだ。

 10日にハワイ大学は、このブラックホールが同大のハワイ語の専門家によって、「Powehi」(ポヴェヒ)と命名されたと発表した。「po」は「終わりなき創造を生む暗黒の源」を、「wehi」は「飾り立てて称賛されること」を意味するという。

 すでに多くの英語メディアがこの名前を使いはじめているが、残念ながらまだ正式なものではない。国際天文学連合(IAU)の承認を受けていないからだ。

 そもそも、これまでIAUがブラックホールを命名したことはないという。

 一方、今回の発表で、ある曲を思い浮かべた音楽ファンもいたようだ。

 「ブラック・ホール・サン」。アメリカのロックバンド「サウンドガーデン」の1994年の曲だ。

 現在、2017年に死去した同バンドのボーカリストにちなんで、M87のブラックホールを「クリス・コーネル」と命名しようと、ファンがネットで署名活動をしている。

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最終更新:4/25(木) 14:40
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