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「ニコ動離れ」はなぜ止まらないのか? 古参ファンの本音

4/26(金) 15:00配信

マネーポストWEB

 クリエイター奨励プログラムは、2011年12月に開始。ユーザーが投稿した作品の人気度などからスコアが算出されることで、奨励金として支給される仕組みだ。2017年10月からはニコニコ生放送も報酬の対象になった。奨励金の原資は、プレミアム会員収入や再生前動画広告の売上だ。だが、皮肉にもこのプログラムが、ニコ動の雰囲気を変えてしまったという。

「ニコ動の良さというのは、踊ってみたや歌ってみたでも生配信でも、その“素人感”というか、“まだ世に出ていない感”でした。編集テクとか、音を外さなくなったとか、そんな成長の過程がわかるからこそ、熱心に応援していた人もたくさんいたものです。お金が支払われ始められてから、以前より完成度の高い動画が増えて、ニコ動の雰囲気は変わっていったと思います」(Bさん)

「VTuber」での復活に期待する声も

 サービス開始当初のβ時代からの古参ファンである30代男性会社員・Cさんは、「コメントに対する認識の違いが生まれている」と話す。ある意味動画の一部として機能していたコメントが、他サイトのような“単なるコミュニケーションツール”に変わってきているというのだ。

「昔のニコ動は、素晴らしい歌詞や弾幕をつくる職人がいたし、赤コメの質・タイミングともに良かった。動画はコメントを含んだ作品だったんだと思います。今のニコ動では、その文化が失われつつある。慣れの問題ではありますが、ユーザーが昔のようなコメント込みの一体感を求めていたとするなら、ニコ動から離れていくのは必然だと思う」(Cさん)

 だが、ここ数年で爆発的な勢いを見せる「VTuber」には希望を感じている。なぜなのか。

「VTuberは、ニコ動文化に通じるものがあります。“Tube”という名前はついているけれど、かつてニコ動で栄えたボカロ、MMD、生放送などが融合した感じ。僕がよく見るVTuberって、結構ニコ動の古いネタを話すこともあるのですが、嬉しい反面、なぜ、ニコ動発ではないのかという寂しさのような気持ちもあります。VTuberの投稿先は、今のところ圧倒的にYouTubeですが、ニコ動も相性が良いと思うので、運営が頑張ってくれたらなと思います」(Cさん)

 実際、ドワンゴは昨年12月、VTuberに特化したプロダクションをKADOKAWA、カラーなど5社と設立。直近では4月13日、バーチャルYouTuberになりきれるVTuber配信ソフト「Virtual Cast(β)」公開した。ニコ動のリアルイベントである「ニコニコ超会議2019」では、総勢100名以上のVTuberが出演する「VTuber Fes Japan 2019」を開催する予定だ。ドワンゴの並々ならぬVTuber市場への執着がうかがえる。

 ニコ動を愛していたがゆえの、厳しい本音の数々。ドワンゴは、もはや“オワコン”扱いされることも多いそのサービスを復活させることができるのだろうか。

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最終更新:4/26(金) 18:00
マネーポストWEB

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