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インフル「再流行」 季節外れにまたかかるのはなぜ

4/26(金) 10:12配信

NIKKEI STYLE

【問題】今シーズン(2018-2019年)のインフルエンザの流行ピークは過ぎたものの、いくつかの都道府県では、いったん減少傾向にあった患者数が再び増加傾向にあるようです。中には「今シーズンは、A型のインフルエンザに2回かかった」という人もいますが、同じA型インフルエンザに2回かかることがあるのは、なぜでしょう? 考えられる理由として正しいものを1つお選びください。

(1)今シーズンのA型ウイルスは例年になく感染力が強いから
(2)今シーズンは全体的に免疫力が下がっている人が多いから
(3)同じA型のインフルエンザウイルスでも2種類あるから

正解は、(3)同じA型のインフルエンザウイルスでも2種類あるから です。

今シーズンはA型インフルエンザに2回かかったという人が散見されます。昨シーズン(2017~2018年)はA型とB型にかかる人が多かったことが話題になりました。昨シーズンのように、違う型のインフルエンザにかかるのは分かるのですが、同じ型のインフルエンザに2回かかってしまうのはなぜでしょうか。

がん・感染症センター都立駒込病院感染症科部長の今村顕史さんによると、それは「同じA型のインフルエンザウイルスでも2種類あるから」です。

■今シーズンは2種類のA型が同時期に増えた

今村さんによると、一般の医療機関で行われているインフルエンザの迅速検査では、「A型」か「B型」かしか分かりませんが、実は同じ型でもウイルスによって種類が異なります。今シーズンは2018年末までは「AH1pdm09(2009年に新型インフルエンザとして流行した型)」が流行の中心でしたが、2019年に入ってからは「AH3(いわゆる香港型)」が増えました。そのため、「AH1pdm09」と「AH3」の両方にかかるケースもあり得るのです。

ちなみに、近年は「AH1pdm09」と「AH3」が交互に流行する傾向にあります。2012~2013年のシーズンは「AH3」、2013~2014年は「AH1pdm09」、2014~2015年は「AH3」、2015~2016年は「AH1pdm09」、2016~2017年は「AH3」が流行の中心で、追ってB型が春先まで増えるというのが典型的なパターンでした。ですから、1シーズンにA型に2回かかる人はまれで、A型とB型にかかる人はいたのです。

しかし、昨シーズンはそれまでの数年と違ったパターンで、シーズン当初からB型が流行し始め、ほぼ同時期に「AH1pdm09」、次いで「AH3」が増えました。このため、昨シーズンは同時期にA型とB型にかかる人が多く、そこに話題が集中しました。ですが、昨シーズンも今シーズンと同様に、「AH1pdm09」と「AH3」の両方のA型が出ていたので、実は1シーズンに3回かかる可能性がありました。

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最終更新:4/26(金) 12:15
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