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シャープも折りたたみディスプレイを披露!折りたたみスマホはトレンドになるか?

4/26(金) 6:50配信

@DIME

サムスンの「Galaxy Fold」、ファーウェイの「HUAWEI Mate X」、それ以前には中国メーカーRoyoleの「FlexPai」というように、2019年になって折りたたみスマホが次々に発表されています。この2機種以外にも、OPPOが折りたたみスマホの画像を投稿したり、シャオミが3つ折りスマホのプロトタイプを動画で紹介したり、モトローラが「RAZR」っぽい縦折りの折りたたみスマホを開発しているのではといった報道があったりと、2019年は折りたたみスマホが群雄割拠となりそうな状況です。
※画像ありの元記事は下記同タイトルをクリックすることで見ることができます

Galaxy Fold。4G版、5G版の両方が提供され、4月26日に米国で発売予定です。

Mate X。5G版のみで、2019年の半ばに発売予定です。

 そこに、どうやらシャープも参戦の模様です。4月10日、報道関係者に折りたためる有機ELディスプレイ「6.18型フォルダブルOLED」を披露しました。

シャープが開発した折りたためる有機ELディスプレイ。6.81インチで、折りたたみケータイのように内側に折りたためます。

完全に折りたたまれると化粧コンパクト程度の大きさに。

 折りたたみスマホといえば、日本には「MEDIAS W」や「M Z-01K」がありましたが、これらはあくまで2画面スマホです。今、注目されている折りたたみスマホは1枚のディスプレイが折れ曲がるもの。広げると継ぎ目のない完全に1つの大画面となります。



Galaxy Foldは日本で見られる!
 Galaxy Foldは、「MWC19 Barcelona」直前にサンフランシスコで開催された「Galaxy UNPACKED 2019」で発表されました。残念ながら実機に触れることはできませんでしたが、先日、東京・原宿にオープンしたサムスンの世界最大級のショーケース「Galaxy Harajuku」では、ガラスケース越しですが、間近で見ることができます。4月26日には米国での発売も控えています。

Galaxy Harajukuではガラスケース内ではあるものの、Galaxy Foldが常設展示されています。

 一方、Mate XはMWC開幕前のバルセロナで発表されました。MWC会期中に行われたファーウェイのエグゼクティブに対するグループインタビューでは、筆者自身も実機に触れることができました。手に取った時に感じたのは、折りたたまれているときでも予想していたより薄いということ。また、重さも一般のスマホとそれほど大きな差は感じませんでした。端末の開閉時、ヒンジの感触が気持ち良かったことが印象に残っています。

Mate Xを実際に体感。思いの外、薄く軽い印象です。

シャープも折りたたみスマホ開発へ
 これら2機種はスマホとして発表されていますが、シャープはあくまでディスプレイデバイスとしての発表です。シャープのフォルダブルOLEDは半径3ミリの屈曲を実現し、30万回折りたためる強度を持つといい、製品として一定のハードルはクリアしているとの考え。高い色再現性も特長です。今後も強度の向上や、折り目を目立たせない工夫を続け、国内メーカーとして折りたたみスマホのいち早いリリースを目指しています。

ディスプレイを伸ばすとスマホそのもの。「AQUOS zero」をベースに開発しています。なお、シャープの折りたたみディスプレイは30インチまで製造可能とのことです。

同じサイズで自在に曲がる「6.18型フレキシブルOLED」も展示されていました。



画面分割でPCライクな使い方が可能
 Galaxy Foldは折りたたむとディスプレイが内側にしまわれ、Mate Xは外側に露出します。シャープが展示していたディスプレイは内側にしまわれるタイプでしたが、外折りタイプも可能で、並行して開発しているそうです。

 Galaxy Foldには、たたんだ時に正面となる面に「カバーディスプレイ」と呼ばれる4.6インチの小型ディスプレイがあります。一方、Mate Xが搭載しているディスプレイは大きな1枚だけ。1枚で済んでいることで本体が薄く軽くなっているとファーウェイはアピールしています。それに対しサムスンのモバイル部門のCEOであるDJ Koh氏は、Galaxy Harajukuのオープニングで来日した際のグループインタビューで、「かつてのフィーチャーフォンも内側に折りたたんでいた」と、ディスプレイは内側にあるのが自然なスタイルだと主張していました。

ディスプレイが外側にあると、現在のスマホ同様、落下したときに割れる危険性が高くなります。そのため、ファーウェイはケースも用意しています。

 Galaxy Fold、Mate Xとも開閉することで、小さい画面と大画面の表示がシームレスに連動します。例えば、地図やウェブサイトを小さい画面で表示しているときに端末を開くと、自動で大画面に表示され快適に見ることができます。

 また、複数の画面を同時に表示し、マルチタスクで使えます。Mate Xは画面を2分割し、写真のギャラリーから画像をドラッグしてメールに添付することができると紹介されました。また、Galaxy Foldは画面を3分割し、ドラッグして表示を切り替えるデモが発表会で披露されました。

Mate Xでは写真ギャラリーからメール画面に画像をドラッグ&ドロップして添付できます。

3画面に分割できるGalaxy Fold。ドラッグ&ドロップで場所の入れ替えが可能です。

折りたたみスマホならではの使い方を提案できるかがカギ
 折りたたみスマホは、折りたたんでいるときは携帯性の良さ、開いたときは大画面で使える利便性を兼ね備えるものです。シャープが発表したディスプレイは開いてスマホサイズでしたが、Galaxy FoldやMate Xは開くとタブレットサイズ。スマホとタブレットの2台を一緒に持ち歩くよりもメリットが大きくないと意味がありません。

 持ちやすいサイズや重さは当然のことで、それはクリアしていますが、スマホスタイルから大画面スタイルへのスムースな連携、スマホとタブレットの2台持ちでは得られない、折りたたみスマホならではの使い方提案に期待したいところです。画面分割は確かに便利ですが、正直、タブレットでも同様のことは実現されています。もうワンランク上の面白い使い方を提案してほしいと感じます。

 その意味で、Galaxy Foldがシリコンバレーのそばで発表会を行ったのは、ファーウェイが締め出されているアメリカで存在感を強固にしたかったであろうことはもちろん、折りたたみスマホ向けの魅力的なアプリを作ってくれるよう開発者にアピールする意味もあったように思います。

高額でも未来を感じる折りたたみスマホに期待
 なお、気になるのが値段です。Galaxy Foldが1980ドル(約22万円)から、Mate Xは2299ユーロ(約28万8000円)とかなり高額です。スマホとタブレットの2台持ちでも、もっと安く済む場合が多く、1台でこれだけのお金を出せる人は限られるでしょう。シャープの折りたたみディスプレイもコストアップは避けられないようです。ただシャープの担当者は「桁外れに高額になることはない」と語っていました。

 これから日本にも5Gがやってきます。高速大容量通信で使う折りたたみスマホという未来は非常に魅力的です。斬新なアプリが登場し、折りたたみスマホでしか体験できない使い方、サービスが一般に支持されるような状況になれば、メジャー端末となって価格も落ち着いてくるでしょう。スマホ業界に漂い始めている停滞感を吹き飛ばすような新しい使い方を生み出し、メジャー端末になってほしいものです。

取材・文/房野麻子

@DIME

最終更新:4/26(金) 6:50
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