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認知症も肥満も、がんの原因にも!?知られざる「歯周病」の恐ろしさ

4/26(金) 12:10配信

OurAge

歯周病はギネスにも登録されているほど、世界で最も感染者数が多い病気。しかも、歯のトラブルだけではなく、全身のあらゆる部分に悪い影響を及ぼすことがわかってきている。認知症の一因になることもあるという。知られざる歯周病の恐ろしさについて、歯科医師で歯周病専門医・指導医若林健史さんに話をうかがった。

「高齢者の死亡原因上位の誤嚥(ごえん)性肺炎は、歯周病菌が肺に入ることで発生します。ほかにも、糖尿病とは相互関係があり、歯周病の人は糖尿病になりやすく、糖尿病の人は歯周病になりやすいといわれています。また、肥満、メタボリックシンドロームにも関係しています」と若林先生。

また、女性は骨粗しょう症、関節リウマチなどにも関係。さらに、歯周病を持つ妊婦は、歯周病を持たない妊婦に比べて、早期低体重児出産のリスクは2.83倍に! 早産では2.27倍、低体重児出産リスクでは4.03倍と、非常に高い数字が報告されている。

ほかに、アルツハイマー病を悪化させることもわかってきていて、がんなどのリスクも懸念されている。まさに、あらゆるところに関連する全身病。口の中だけの問題ではない、という意識を持つべきだ。

<歯周病が及ぼす全身の症状>
●動脈硬化・高血圧…歯周病菌によって炎症が起こり、炎症性物質が動脈などの血管壁を痛めてしまう

●認知症・脳梗塞…歯周病菌の毒素が、認知症の原因とされる脳のごみ(アミロイドβ)を増殖

●心筋梗塞・狭心症・心筋炎など…歯周病菌が血管に入り、血流にのって、冠状動脈でプラークを形成することも

●骨粗しょう症…骨粗しょう症と歯周病は関連し合い、骨粗しょう症があると歯周病を悪化させてしまう

●慢性腎炎・腎盂(じんう)炎…腎臓と歯周病も相互関係があり、互いの症状を悪化させてしまう

●妊娠中の胎児の低体重・早産…歯周病による炎症反応が血流を介して全身に起こることで、胎児にも影響が出る

●皮膚炎…アトピー性皮膚炎、慢性じんましん、乾癬(かんせん)など皮膚疾患と関係

●肥満…歯周病菌が出す毒素のリポ多糖が、肝臓の脂肪蓄積に関与しているとわかった

●肺炎…免疫力が低下している人や高齢者は、誤嚥することで歯周病菌が肺で増殖

●がん…消化器系の食道がん、胃がんなどにも関係しているといわれている

●関節リウマチ・関節症…歯周病菌のポルフィロモナス菌が、リウマチの発症に関与しているといわれる

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/伊藤まなび

最終更新:4/26(金) 12:10
OurAge

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