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広島 エースへの歩みを着実に進める大瀬良大地

4/26(金) 12:58配信

広島アスリートマガジン

流れというものは恐ろしい。4月17日の巨人戦で丸佳浩に目の覚めるような一発を食らってから、カープの戦いが一変した。同日の逆転勝利を皮切りに、それまでの不調が嘘のように、投打の歯車がかみ合い始めた。わずか10日前、「5試合で計46失点」「借金8は15年6月11日以来、4年ぶり」「過去9度のリーグ優勝の中で最大の逆転優勝は91年で、首位との差は7.5ゲーム」など、紙面等にファンが目をそむけたくなるような文字が躍っていたのが嘘のようだ。

データだけを見れば開幕から半月あまりで、すでにリーグ優勝へのデッドラインは超えていた。ところが、そこから破竹の7連勝。勝ち方を忘れていたチームが、短期間で負け方を忘れたようなチームになっているのだから面白い。開幕から続いた失策が減り、試合が作れるようになったこと。効果的な一発を含め、打線につながりがでてきたこと。調子が上向いた要因は一つではないが、この7連勝のなかで特筆したいのは先発投手陣の踏ん張りだ。

7試合で喫した失点は13点で、先発投手陣のすべてがクオリティースタート(6回以上、自責点3点以内)をクリアした。前述した「5試合で計46失点」と同じチームとは思えない安定感である。気づけば26日の段階で、大瀬良大地が防御率1.95でリーグ4位。5位、6位には野村祐輔、床田寛樹が2点台前半で続いている。勝ち星が付かなかったとはいえ、大瀬良は19日のDeNA戦でも失点1と好投。開幕戦の快投といい、エースとして申し分のない働きを見せている。GW前の変則日程で、昨日は中5日での登板となった。ところが、エースにとってはこの程度のイレギュラーは些細な問題でしかなかったようだ。

25日の登板では各段に球威が増したストレートを軸にゴロアウトを量産しつつ、走者を出しても3併殺でピンチの芽を摘み取った。決勝打を放った會澤翼のリードも冴え、最後まで中日打線に的を絞らせなかった。結果、123球を投げ切って、ルーキーイヤー以来となる5年ぶりの完封勝利。好投が続いていたエースに3試合ぶりの勝ち星が付いたこと、そして12連戦を前にしてリリーフ陣の負担を軽減させたという意味でも大きな1勝となったはずだ。

「やはりエースと言われるような存在になりたいですし、そういう意味でも今季はすごく大事なシーズンだと位置づけています。200イニングというのは、とても高い数字ですけど、先発として完投数も伸ばしていきながら、そこを目標に今季は頑張っていきたいですね」

昨年5月にも3年ぶりに完投勝利。そして今回は完封で9イニングを稼いだ。勝ち星に関しては打線との兼ね合いもあり難しい部分があるが、イニング数は自力で伸ばすことができる。背番号14は自身が目指すエース像へ、着実に歩みを進めている。

広島アスリートマガジン

最終更新:4/26(金) 19:06
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