ここから本文です

解説:火星の地震を初観測のインパクト、なぜ起こる?何がわかる?

4/26(金) 17:10配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

これからも地震は観測できるか

 インサイトの活動期間が長くなれば、より多くの現象が観測されるだろう。最初のシグナルが本当に地震であるなら、さらなるデータによってそのことが裏付けられるはずだ。ウェーバー氏によると、人工衛星の観測に基づいて推定される隕石の衝突頻度から考えて、インサイトの活動期間中に、隕石の衝突による地震が観測されるのはほぼ確実だという。

「ほかの原因による地震をとらえるのは時間の問題です」と彼女は言う。

 インサイトの地震計が何を発見するにせよ、検知する現象はすべて、火星についての私たちの知識を豊かにしてくれるだろうと米アリゾナ州立大学の火星科学者ターニャ・ハリソン氏は言う。「火星がまだ活発に動いている場所であることを、私たちに教えてくれるでしょう。それは、(1970年代に火星の表面に着陸した)バイキング・ミッションの時代とも大きく異なる印象になると思います。私たちは、物語を書き換え始めたばかりなのです」

 火星で新しい発見がなされるたび、この星の複雑さを思い知らされると彼女は言う。火星の衝突クレーター、地すべり、極冠の季節変化に加えて、内部で地震活動があることを示唆する証拠まで出てきた。

 科学者たちは今回の発見を喜んでいるが、今後の発見にはさらに大きな期待を寄せている。バナート氏も言う。「さらなる発見が続くと思うので、どうぞご期待ください」

文=Maya Wei-Haas, Michael Greshko/訳=三枝小夜子

3/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ナショナル ジオグラフィック日本版の前後の記事

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事