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娘の死後に600万円の借金が発覚…「返済義務」は誰にある?

4/26(金) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「疎遠・絶縁」状態でも相続を免れるわけではない

こうなると私にできることといえば、債権者との間に入り、無理のない返済計画を立てるお手伝いをすることだけです。

「たとえ時間はかかっても600万円の借金は完済します。それが私たちの罪滅ぼしです」というご夫妻の言葉に私は複雑な思いを抱かずにはいられませんでした。当然ながら相続というのは基本的に、親子間、親族間で起こるものですので、法だけで割り切れないことが多々あります。

それが愛情であることもあるし、逆に憎悪である場合もあります。そこでは様々な人間ドラマが繰り広げられていくのです。

良好な家族関係を保っていた家族の借金でさえ、気づかない方が多いのですから、ましてや音信不通となった家族の借金の存在など知る由もないでしょう。

疎遠であるから、絶縁状態であるからと言って、相続を免れるわけではありません。この田中さんのケースでは、娘の死後すぐにそれが発覚したので、相続放棄という選択肢が残されていましたが、被相続人が亡くなってからかなりの年月が経ったあとに負債の存在を知った、ということも珍しくなく、そうなると法的に相続放棄を例外的に裁判所に認めてもらうためには、過去の判例の考え方に従った一定の説明が必要となり、ハードルが高くなります。

実は、私の事務所に駆け込んでくる方の大半は、そのような事情で困難な状況に追い込まれた方々なのです。

椎葉 基史

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最終更新:5/14(火) 11:12
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