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後悔しないために、親が元気なうちから始める「葬式の準備」

4/26(金) 10:01配信

現代ビジネス

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「お母さんが倒れた!  早く病院に来て!」……誰もが突然、直面する可能性のある介護の問題。そのとき心強い味方になってくれるのが、父・祖母・母を連続で介護し、2度の介護離職をした経験をもつ工藤広伸氏の『ムリなくできる親の介護』だ。いつかやってくる親の死。そのとき避けて通れないのが「葬式」だ。工藤氏は、親が元気なうちに準備をすべきと勧める。亡くなってからでは遅いのだ。工藤氏に、押さえるべきポイントを教えてもらった。
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亡くなってからでは遅い

 家族を看取った直後という、精神的にも体力的にも消耗した状態でも、やらなければいけないのがお葬式の準備です。わたしは祖母と父の喪主を務めたのですが、葬儀屋との打ち合わせからはじまり、お寺とのやりとり、参列者への連絡、弔問客への挨拶、喪主の挨拶などで本当に疲れました。

 公益社「『葬儀リテラシー』に関する意識・実態調査(2018年)」によると、喪主をはじめて務めた平均年齢は47.1歳で、50歳未満では52%の人が喪主を経験するそうです。晩産化が進み、若い喪主が増えていると、葬儀屋の人が言っていました。

 「故人の生前に、葬儀について十分な話ができていたか」という質問に対しては、61%の人が「できていなかった」と答え、「喪主を務めた葬儀において後悔していることがある」という人は49%もいたそうです。

 葬儀で後悔することは、まず「故人に葬儀の内容を聞いていなかった」「葬儀に誰を呼ぶか決めていないため、親族や知人が把握できなかった」「費用を見積もっていないため、想定以上の葬儀費用がかかってしまった」という意見もあります。

 「喪主の葬儀に関する知識の有無が、葬儀の内容や満足度に影響する」と答えた人が76%もいることからも、生前に葬儀屋と打ち合わせを行なっておいたほうがいいと思います。

 祖母が余命半年と宣告されたあと、わたしは近所の葬儀屋で葬儀の見積もりを依頼しました。そこは、毎月かけ金を払って積み立てる互助会方式の葬儀屋で、会員でなかった祖母は、とにかく葬儀費がかかることがわかりました。

 そのため、わたしは家出した父の親族が経営する互助会方式でない葬儀屋を、いざというときのためにチェックしておきました。

 病院は、遺体を長く安置してくれません。次に亡くなる人のために、霊安室を常に空けておく必要があるからです。

 しかし、事情をよく知らなければ「葬儀屋さんはどちらか、お決めになられていますか?」という看護師や病院関係者の事務的な言葉に、ショックを受けてしまうかもしれません。もし葬儀屋を決めていなければ、病院が紹介する葬儀屋や、CMで見たことのある程度の知識のところを選んでしまうことになります。

 祖母の葬儀は結局、父の親族の葬儀屋にお願いしました。祖母と葬儀の話もできなかったので、娘であるわたしの母の希望を聞きながら、葬儀を行ないました。祖母の葬儀屋はわたしも小さい頃から知っていたので、葬儀の規模も費用もコンパクトにまとめていただきました。

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最終更新:4/26(金) 12:10
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