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山崎賢人主演『キングダム』が原作ファンの心をつかんだ勝因は?ヒットの背景に原作者・原泰久氏との強力タッグ

4/26(金) 7:00配信

ザテレビジョン

4月19日の全国公開以来、快調に動員数を伸ばす映画「キングダム」。累計4,000万部の超人気コミックを実写化した本作に、原作ファンからも「納得の一作」「キャラクターがみんなイメージ通り!」といった声が多く上がっている。“実写化不可能”とまでいわれた「キングダム」を原作ファンも納得のヒット作へと押し上げた要因とは?

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■ 原作者・原氏みずからシーン取捨選択も

映画「キングダム」は、中国春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎賢人※「崎」は正しくは「立さき」)と、中華統一を目指す若き王・エイ政(後の秦の始皇帝=吉沢亮)の挑戦を壮大なスケールで描くエンターテインメント大作。

本作をヒットに導いた要因の一つが、原作者・原泰久氏自身も加わって練りに練り上げられた脚本だ。映画「キングダム」オフィシャルライターとして中国ロケにも同行した森祐美子さんは、同作ヒットの要因を「何より、原先生が完成作を絶賛されていること。先生ご自身が、脚本から参加され、映画にする際のシーンの取捨選択はもちろん、細部まで精査され、映画のために新たなセリフやシーンも加筆されています」と明かす。

■ 12時間の脚本打ち合わせにも参加

原作は2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載され、既刊54巻の超大作。今回はそのうち第5巻「王都奪還編」までが実写化されたが、登場人物が多く人間関係も複雑だ。

原氏は、脚本の構築作業にも早い段階からかかわった。会議室にほぼ12時間“缶詰め”状態で行われた脚本会議にも参加し、全体の構成からセリフの一つ一つまで細かく詰めていったという。

映画「キングダム」公式サイトでは、原氏の「(映画の尺に合わせて)原作を大胆に変えないと一つのお話として成立しない。もし気を遣われてそれができないと脚本が失敗すると思ったので、僕が入って『どんどん変えてください』と言わないといけないなと」という言葉を紹介している。

こうしてエピソードが大胆に整理された結果、壮大な世界観はそのままに作品が再構成され、映像ならではの説得力とエンターテインメント性がくわわった。

■ “映画化不可能”の声にアツく挑んだキャスト陣

原作の魂をそのまま受け継いだ脚本に、キャスト陣も奮起した。「王騎役の大沢たかおさんは、半年以上かけて15キロほど体重を増やされていて、極太の腕はCGでも特殊メイクでもなく、ご自分の筋肉で作り上げたもの。王騎としてのオーラや説得力がすごかったです」(森さん)

主人公・信を演じた山崎の熱量も相当なものだった。森さんは言う。「信が『漂の命を何だと思ってる』と政につめよるシーン。政としてその言葉を受ける吉沢さんは、感情をあそこまで出す芝居をするつもりはなかったそうなんですが、山崎さん演じる信を見ていたら、ノッてきて、思わず感情を出してしまったとか。

お互いがお互いに刺激を受け、よりよい演技が引き出されて生まれた、名シーンがたくさんあります。キャスト全員が『キングダム』への熱い思いを持って、役に本気で取り組まれていること。日本映画の枠を超えた壮大なスケールの映像とアクション、奴隷の少年が『大将軍になる』という、夢に向かってひたむきに突き進むストーリー展開……。映画化不可能といわれた原作に挑んだ、プロデューサー、監督、スタッフの力ももちろん大きいです。

原作を知っていても知らなくても、誰もが楽しめる、エンターテインメントの要素にあふれていると思います」

脚本へのゆるぎない信頼が、スタッフ・キャスト一人ひとりの情熱を最大限まで引き出した。

■ 期待される続編は…“蛇甘平原の戦い”はマスト!?

原作ファンからも納得の声が上がる映画「キングダム」。しかし、今回の実写化は5巻までで、天下の大将軍を目指す信の物語としてはまだ“序章”。今後の続編にも期待が高まるが…。

少し気が早いが、原作ファンでもある森さんに続編で見たいエピソードを聞いてみた。「まずは信の初陣で、秦国軍対魏国軍の『蛇甘平原の戦い』ですね。人気キャラ・羌瘣(きょうかい)も初登場します。佐藤信介監督も、続編を作るならサブタイトルは『蛇甘平原の戦い』にしたいと初日の舞台挨拶でおっしゃっていましたが、まずは一歩兵として、天下の大将軍になるという夢の第一歩を踏み出した信の大活躍が見たいです。

そしてできることなら、信が『天下の大将軍になる』まで、政が『中華の唯一王になる』まで見届けたいですね!」(森さん)

主演の山崎は、最新写真集「KENTO YAMAZAKI」(発売中)がAmazon書籍総合ランキングで9位にランクイン(25日現在)するなど、名実ともにトップ俳優の一人。そんな山崎が座長を務め、原作の魂を受け継ぎチーム一丸となって生み出したのが、映画「キングダム」だ。同作に込められた“本気”をスクリーンで目撃してみてはいかがだろうか。

(ザテレビジョン)

最終更新:4/26(金) 16:24
ザテレビジョン

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