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高校野球で「球数制限」の議論が進まないなぜ

4/26(金) 6:00配信

東洋経済オンライン

新潟県高校野球連盟は、4月18日、春季県大会の組み合わせ抽選会を行い、県内からは連盟所属高校の野球部指導者が集まった。新潟県高野連は、この大会から「球数制限」を導入する予定だったが、日本高野連の「時期尚早」という判断を受けて、導入が見送られた。(以前の記事:
『日本高野連が待った、「球数制限」議論は進むか』2019年2月23日配信)。

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 これらの経緯について、新潟県高野連、富樫信浩会長(新潟県立新潟東高等学校校長)に話を聞いた。

■子供たちの将来を守るのが、大人の責務

 「私たちは、2011年11月に新潟県青少年野球団体協議会を立ち上げ、子供たちを『野球肘』など健康被害から守る活動をしてきました。子供たちの将来を守るのが、大人の責務だと思っています。その活動の中で、高校野球にも健康被害の予防のために、何らかの施策が必要だという考えが出てきました。

 『連投過多』など他の問題もありましたが、まずは『球数制限』を導入してみよう。そしてデータを取りながら、連投は大丈夫なのか、など野球による健康被害について、総合的に考えていこうと思ったわけです。やるなら早いほうがいいだろう、そして早くデータ化したほうがいい、という考えでした」

 重要なのは、新潟県青少年野球団体協議会の存在だ。ここには新潟県高野連だけでなく、新潟県中体連軟式野球専門部、新潟ボーイズ、リトルシニア新潟ブロック、リトルリーグ新潟ブロック、新潟県スポーツ少年団、ヤングリーグ、ポニーリーグと県内のすべての少年野球団体が加盟している。

 新潟県内では新潟県高野連も他の団体も「野球を通して子どもの未来を考える」同志、仲間になっている。

 この協議会に加盟する「野球障害ケア新潟ネットワーク」は、2012年からサイトを立ち上げ、野球による健康障害についての情報発信や啓もう活動を行っている。「球数制限」の導入は、こうした少年野球界を挙げた「一枚岩」の活動を通して生まれた。

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最終更新:4/26(金) 6:00
東洋経済オンライン

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