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1997年Jリーグ。悲願のW杯出場決定! 浪速の黒豹が大暴れ、2強時代突入とヴェルディの衰退【Jリーグ平成全史(5)】

4/26(金) 7:00配信

フットボールチャンネル

ベストイレブン、個人賞

ベストイレブン
GK:大神友明(ジュビロ磐田)
DF:相馬直樹(鹿島アントラーズ)
DF:井原正巳(横浜マリノス)
DF:秋田豊(鹿島アントラーズ)
MF:ビスマルク(鹿島アントラーズ)
MF:中田英寿(ベルマーレ平塚)
MF:山口素弘(横浜フリューゲルス)
MF:名波浩(ジュビロ磐田)
MF:ドゥンガ(ジュビロ磐田)
FW:中山雅史(ジュビロ磐田)
FW:パトリック・エムボマ(ガンバ大阪)

 年間王者に輝いた磐田から最多4人、鹿島から3人が選出された。横浜Mの井原正巳は5年連続5回目。アジアの壁であり日本代表キャプテンとしてワールドカップ初出場に貢献したDFは、Jリーグでも安定した働きを披露した。また、完全に日本トップクラスの選手となった中田英寿が初選出されている。

個人賞
最優秀選手賞:ドゥンガ(ジュビロ磐田)
得点王:パトリック・エムボマ(ガンバ大阪)
新人王:柳沢敦(鹿島アントラーズ)
最優秀監督賞:ジョアン・カルロス(鹿島アントラーズ)
優勝監督賞:桑原隆(ジュビロ磐田)
優秀主審賞:岡田正義
優秀副審賞:廣嶋禎数
フェアプレー賞高円宮杯ヴィッセル神戸
フェアプレー個人賞:永島昭浩(ヴィッセル神戸)

 圧倒的なキャプテンシーで、試合中でも味方を叱りつけることを厭わないドゥンガがMVPを受賞した。ブラジル代表でも主将を務める闘将によって、磐田の選手たちも成長。指示を飛ばすだけでなく自身のパフォーマンスレベルも高く、プレーでもチームを引っ張った。

 得点王は“浪速の黒豹”ことエムボマが獲得した。ちなみに日本人トップは永島昭浩で22得点。現役引退後はスポーツキャスターとして活躍し、原稿を噛みがちなキャラで人気となった。新人王は柳沢敦が受賞している。

この年、世の中では何が?

 1989年、日本に消費税が導入された。そして1997年には3%から5%に移行。さらに2014年に8%となった。平成は消費税増税の時代でもあった。

 この年の7月、宮崎駿監督の映画「もののけ姫」が劇場公開された。これが大ヒットし、興行収入193億円、観客動員数1420万人を記録。当時の日本映画の歴代興行収入第1位となり、様々な賞を獲得した。ジブリ作品は名作揃いだが、「もののけ姫」が一番、という人も多いのではないだろうか。

 1983年の開園以来、高いリピート率を誇る東京ディズニーランド。1997年には2億人目のゲストが来園している。

 この年の4月に放送開始されたアニメ「ポケットモンスター」。ゲームの人気もありこちらも話題となった。そんな中、12月には放送事故が起こる。コンピュータ内部に入り込むという内容の回で、フラッシュによる画面の点滅が何度も起こるシーンがあった。視聴者の一部が体調不良を訴え、病院に搬送された。頭痛や吐き気といった症状があり、激しい光の点滅を断続的に見たことで光過敏性発作が引き起こされたためだという。多くは児童だったそうだ。

 この放送事故でポケモンは約4ヶ月、休止となった。そして、これを機に「テレビを見るときは部屋を明るくしてテレビから離れて見てください」といった、注意喚起のテロップが表示されるようになる。

 1997年のJリーグは2ndステージの観客動員数は9,651人と1万人を割り込んだ。また、年間の平均観客動員数も10,131人と過去最少となっている。この年はワールドカップ予選を考慮し、10月に最終節を行うなどシーズン終了を前倒しした。しかし、予選のスケジュールが変更になるとJリーグの終盤戦とバッティングしてしまう。

 日本代表の主力は予選に出場するためリーグ戦に出場できず。そうしたこともあって注目度が下がり、観客数の減少に繋がった。『ジョホールバルの歓喜』の立役者である中田英寿は、イラン戦後のインタビューで「代表は盛り上がったので、次はJリーグを盛り上げてください」と応えていた。

フットボールチャンネル編集部

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最終更新:4/26(金) 9:56
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