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「パスタぎらい」のヤマザキマリが教える、イタリアの“穴場”美食エリア

4/26(金) 7:00配信

デイリー新潮

 前編では地域性豊かなイタリアの食とそれぞれの地域でおすすめの名産品や名物料理を紹介した、ヤマザキマリさん。後編では、知られざるイタリアの美食エリアを紹介。さらに、イタリアで食事をする際に気をつけるべきことについてご指南いただきました。

【写真】ヤマザキマリさんがオススメするイタリア料理の数々

2度目、3度目のイタリアで行くべき地域

 ミラノについてはパスします(笑)。ミラノ風カツレツやミラノ風リゾット、「オッソブーコ」(仔牛の骨付きすね肉の煮込み)といった名物はありますが、個人的にはさほど感動に包まれるような味に出会ったことがありません。ただそれはあくまで個人的経験。ミラノはイタリア一の大都会なので、美味しい料理を提供する店がたくさんあるはずです。ネットにも情報や口コミがたくさんあると思うので、ぜひ自力で探索してみてください。

 さて、初めてイタリアに旅行する人の多くは、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマといった都市を駆け足で回るのではないでしょうか。さらに時間的余裕がある人はナポリあたりまで足を運ぶ――それが一般的なコースでしょう。
 もちろんそれもいいのですが、イタリアにはまだまだその他にも“美食”で知られる地域があります。中でもおすすめなのが、ボローニャやパルマ、モデナといった街がある、中部のエミリア・ロマーニャ地方です。
 パルマは「プロシュート」と呼ばれる生ハムが有名で、日本では「パルメザン・チーズ」と呼ばれるチーズは、もともとこのエミリア・ロマーニャ地方ほか一部の地域で作られる「パルミジャーノ・レッジャーノ」というチーズをもとにしていて、「パルミジャーノ・レッジャーノ風のチーズ」という意味です。ボローニャは、日本でも「ボローニャ・ソーセージ」として知られる「モルタデッラ」と呼ばれるソーセージの発祥地で、私の大好物です。さらに「ミートソース・スパゲティ」の起源であるパスタ「ボロネーゼ」もある。

 穴場なのがモデナです。人口18万人ほどの中規模都市で、その郊外にフェラーリの本拠地があることで知られている町です。バルサミコ酢と、やや甘い発泡性の赤ワイン「ランブルスコ」が名産品です。
 モデナには、ミシュランの星付きレストランが数多く存在しています。中でも突出して有名なのが、「オステリア・フランチェスカーナ」というレストラン。現在イタリアで「最も予約の取れないレストラン」として知られ、世界中の美食家たちがこぞってその味を求めてやって来るようです。一時期そこのスー・シェフ(副料理長)は、日本人が務めていました。
 エミリア・ロマーニャ地方は、ミラノとフィレンツエのちょうど中間に位置する地域で、ほとんどの観光客は素通りしてしまいますが、もし2度目、3度目とイタリアに足を運ぶ機会があれば、ぜひ訪れて当地の美食を堪能してみてください。

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最終更新:4/26(金) 7:00
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