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「その時その時にその場にいない人を悪者にしながらなんとかのりきっていこうじゃないか」女優・寺島しのぶと絵本作家・ヨシタケシンスケ大いに語る

4/26(金) 6:30配信

Book Bang

考えすぎてもいいんです! まじめーな事から、世にも下らぬ事までまとめた初エッセイ集『思わず考えちゃう』を前に語る。「絵本とは?」「子育てとは?」「自由とは?」。大女優と人気絵本作家の意外な本音! 

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立派な親ではありません! 

寺島 まさに今日、このスノードームって話(66頁)通りの事が起きたんです。

ヨシタケ 子供の口の中の水が、またペットボトルの中に戻っちゃったんですね。

寺島 そうなんですよ。息子が、葛根湯飲んで、苦いって水飲んだら、その後、ペットボトルの中がホントにスノードームになって。この本、超あるあるです。

ヨシタケ 子供っていつも、凄い量、水を戻す。それが粉薬を飲むと可視化されてびっくりして、イラストにしたんです。

寺島 ヨシタケさんは、観点がとっても面白い。こんな所を切り取るのって。そのセンスにくすぐられちゃいます。

ヨシタケ いろんな話を載せましたが、質より量で、どれか一個でも共感してくれればって感じで作った本なんです(笑)。

寺島 ヨシタケさんの絵本『りんごかもしれない』は、まず私が手に取って面白くて、子供が3歳くらいの時に買って読んだんです。

ヨシタケ あれが絵本デビュー作です。

寺島 子供って小さい時は意味がわからないでしょ。それから何年かたって、もう一回読むとわかる。最近、「僕、このかつらがいい」とか言って喜んでます。私は、本当は大人向けというか、子供相手だけじゃないところが好き。あんなお父さんがいたらいいなぁ、と。

ヨシタケ 絵本を読んだ方から、ヨシタケさん、さぞ立派なお父さんでしょうねって言われる事が多くて。いやいや、僕もああいう親になりたいなって、自分向けのファンタジーとして描いてるんですよって、言い訳してるくらいです。家ではいつも、早くしなさいしか言ってない。

寺島 わかるわー。早くしなさいは、時間が無いとよく使いますよね(笑)。ところで、このエッセイ集を読ませて頂いて、改めてヨシタケさんの本には、自由さがあっていいなと思いました。

ヨシタケ でも僕自身は、自由な子供じゃなかったんです。人一倍常識を気にするタイプで。こんな事しちゃダメなんじゃないかとか、こんな事やったら怒られるんじゃないかとか、そんなのばっかり気にしてました。小さい頃から自分の思った事を言わない方が、生きやすかった。

寺島 だけど、頭の中では、いつも何か考えてた。

ヨシタケ そうですね。どうしたら自分が怒られた時、僕は悪くないって言えるか、そういう事はずっと考える子供でした。今でもそうなんですけど(笑)。

寺島 意外ですが、少しわかります。『りんご』を初めて読んだ時って衝撃的でしたよ。というのはそれまで、子供のために読み聞かせは凄くいいって言って、みなさん、絵本をくださるんですけど……。

ヨシタケ その先、何言うかわかるなあ。

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最終更新:4/26(金) 6:30
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