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Bリーグ最高勝率から悲願の頂点へ。ジェッツが3年間で得たものは……。

4/26(金) 8:01配信

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 「絶対勝つぞ、千葉ジェッツ! 絶対勝つぞ、千葉ジェッツ!」

 文字にすれば当たり前のようだが、決して簡単には作ることができない。千葉ジェッツをサポートする雰囲気は、ホームの船橋アリーナでの日常になった。

 試合中に「間」が生まれそうになると、チームを支えるファンやブースターの声がそれをかき消していく。

 審判が正確な判定をするために映像を確認する時。もしくは選手が接触した後、ジェッツの選手がミスを犯して相手ボールになった直後。試合中に数多くの「間」があるのがバスケットボールという競技だ。

 しかし今の船橋アリーナは、ムードが重くなりそうなときに、沈黙をやぶるかのように声援が送られる。試合が始まってから終わるまで、途切れることはない。

今季Bリーグで驚異の52勝8敗。

 Bリーグ開幕後、観客動員数でリーグトップを独走し続けてきたのがジェッツである。これまでも、チームがハイペースで得点を重ねる時、派手なブロックショットを見せる時、会場は大歓声に包まれてきた。

 以前はチームが苦しい時や沈みそうな時に、そうした声が常に出ていたわけではなかった。

 でも、今は違う。

 他人は自分を映す鏡である。6番目の選手でもある彼らの存在は、チームの成熟度を映す鏡となる。彼らの変化の理由は、ジェッツが成長したからに他ならない――。

 今シーズンのジェッツは、Bリーグ史上最強のチームと称えられるまでになった。

 レギュラーシーズンの成績は52勝8敗。過去2シーズン、どのチームも手の届かなかった50勝の大台を軽々と超えた。さらに過去リーグ内最高勝率を記録したのはいずれも中地区のチームだった。強豪との対戦が最も多い東地区でこの成績を残したのも、驚異的である。

40分通して我慢強く戦える集団。

 彼らの成長を物語るエピソードはいくつもある。

 例えば、4月13日に行なわれたアルバルク東京とのホームゲームでのこと。昨シーズンのファイナルで敗れた相手に、狙いとしている攻撃はほとんど見せられず、今シーズン最少となる59点しか挙げられなかった。今季平均得点は85.9点で、そこから25点以上も少ないのだから苦戦を強いられたのは明確だ。

 しかしアルバルクにリードを許しながらも粘り、我慢して、戦った。王者に57点しか許さずに最終第4Qの残り53.4秒で逆転して、勝利をつかんだのだ。

 ポイントガードの西村文男は慎重に言葉を選びつつ、重みのあるセリフを残すベテランだ。そんな彼がこの一戦をこのように総括した。

 「40分を通して我慢強く戦うのは、すごく難しいこと。言葉にすると簡単に聞こえますが、実際にできるチームというのは、本当にわずかだと思っています。うちが(完璧に)できているというわけではないんですけど、そこに近づいているのかなとは思いますね。この体制になって3年目。1年、1年……1試合、1試合無駄にせず、全員がちゃんと考えながらプレーしている結果かなと」

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最終更新:4/26(金) 8:01
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