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生きづらい平成で、アイドルの「生きづらさ」が明るみに出たNGT48・山口真帆さんの一言

4/30(火) 19:00配信

文春オンライン

山口真帆 元NGT48
「正しいことをしている人が報われない世の中でも、正しいことをしている人が損をしてしまう世の中ではあってはいけないと、私は思います」

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 平成の最後に投げかけられたアイドルの悲痛な言葉を、新しい元号の時代に語り継いでいきたい。

 昨年12月、NGT48に所属するアイドルの山口真帆さんは男2人から暴行を受けた。男たちは悪質なファンの一部で、男2人は逮捕されたが、不起訴処分に。加害男性の証言から、事件へのNGTメンバーの関与が疑われると、山口さんはNGTを運営するAKSに適切な対応とメンバーの処分を求めるが、AKSは何も動かないまま放置。

 今年1月、事件が明るみになったが、山口さんは新潟での公演で「このたびはお騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪。事件の被害者が謝罪を行わざるを得ない状況をつくった運営側に対して疑問が噴出した。

 さらに、3月にはAKSによる記者会見が開かれ、第三者委員会による調査報告書が公表されたが、会見中に山口さんがツイッターで真っ向から反論。松村匠取締役をはじめとする運営側の対応を批判した。「なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか」「なんで嘘ばかりつくんでしょうか」という山口さんの問いかけに運営側が答えることはなかった。

 4月21日、101日ぶりに公演に出演した山口さんは、グループからの卒業を発表。コメントの中で、AKSの吉成夏子社長から「不起訴になったことで事件じゃない」「今は会社を攻撃する加害者」などと言われたことを明かし、「もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました」と語ってステージを去った。そんな中で彼女が投げかけたのが冒頭の言葉だ。

生きづらさが蔓延した30年

 平成の後半、秋元康氏が率いるAKBグループは社会現象と化した。ある者は斬新なビジネスモデルを語り、ある者はグループアイドルを社会の構造になぞらえて説いた。不況や震災など、不安定な日々が続く中、アイドルたちの明るい笑顔に救われた人たちも多いはずだ。だが、その裏側で彼女たちは運営による無神経かつずさんな管理によって、心身ともに追い詰められている。

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最終更新:4/30(火) 19:42
文春オンライン

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